強気相場は世界的な流動性枯渇に直面へ-ギャブカルが警告
(ブルームバーグ): ギャブカル・リサーチによると、トレーダーは世界的な流動性流出に備える必要があり、市場のボラティリティーはさらに高まりそうだ。
米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げに踏み切った後でも、テクノロジー株や金、ビットコインなどは最近急騰しており、株式相場の高いバリュエーションはまだ資金が潤沢にあることを示唆している。
ギャブカル・リサーチのルイス・ビンセント・ゲーブ氏はリポートで「相場上昇にはどこからか資金が入ってくる必要があるというのが、強気相場の厳しい現実だ」と記述。「しかし、今後数カ月の間に、世界的な流動性には新たな問題が発生するだろう」と指摘した。
これには、米国の量的引き締め(QT)や米国債の増発、原油在庫減少の終わりに加え、日銀の利上げ後に国内金融機関によるレパトリ(資金の本国回帰)の可能性などが含まれる。
ゲーブ氏は「需要と供給の両サイドから、世界の流動性環境は今後数週間から数カ月の間に激変すると思われる。市場のボラティリティーは高まり、伸び切ってバリュエーションが高いさまざまな資産は特に危険だ」と予想した。
原題:Bull Markets to Face a Global Drain on Liquidity, Gavekal Warns(抜粋)
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Simon Kennedy