役所広司「俳優も社会人なので」 磯村勇斗に“役者を長く続ける秘けつ”を伝授
俳優の役所広司さん(68)と磯村勇斗さん(32)が24日、映画『八犬伝』(全国公開中)の先行上映イベントに登場。役所さんが磯村さんへ役者を長く続けるための秘けつを伝えました。 【画像】映画『八犬伝』ジャパンプレミア レッドカーペットに集結した豪華出演者たち 映画は、山田風太郎さんの小説『八犬伝 上・下』を実写化。里見家の呪いを解くため八つの珠に引き寄せられた八人の剣士たちの運命を描く『八犬伝』の世界と、その作者・滝沢馬琴が生きた現実の世界が交錯する作品です。役所さんは滝沢馬琴を、磯村さんは馬琴の息子・宗伯を演じました。
■役所広司、役者を続けるうえで大切にしてきたことは…
イベントでは、磯村さんと、一般客から募集した役所さんへの質問コーナーを実施。磯村さんから「達成したいことはありますか?」との質問を受けた役所さんは、「馬琴が28年も『八犬伝』を書き続けたように、俳優という仕事をやり続けていて、これにも限りはあるだろうけれど、馬琴のように諦めずに、最後までセリフが覚えられなくなるまで頑張ってみたい」と生涯現役宣言。この言葉に磯村さんは「すてき…。僕ら役者の仕事にはゴールがないですよね」と共感した様子を見せました。 さらに、磯村さんから「役者を長く続けるうえで大切にしてきたこと」を聞かれた役所さんは、「俳優も社会人なので、俳優だから許されるということはないです。社会人として挨拶ができること、遅刻をしないこと、人間関係を大事にしていくことが一番大事なこと」とコメント。これを聞いた磯村さんは、「お芝居うんぬんよりも、まずは人としてのパーソナルな部分が大事だなと思うし、長くやられる方は皆さん腰が低くて柔らかい。ご挨拶もきちんとされている姿を見ると、自分もまずはそこを大事にしなければと思います」と襟を正していました。
また、この日のイベントには、映画の応援ゲストとして、パリ五輪の柔道男子66キロ級で五輪連覇を果たした、阿部一二三選手(27)も登場。役所さん演じる馬琴の姿に影響を受けたと明かし、「満足いくものを作り上げる部分では妥協をしてはいけないと、馬琴さんの姿を見て改めて思った。自分自身も今後試合に向けて最高の阿部一二三を作りたいと思いました」と口にしました。