スニーカーも好きだけど...履きたいときに「パンプス」を選べる自分でいたい【50代ファッション】
50代はパンプスを合わせたいときに躊躇せず選べるようにしていたい
「40代になるまでスニーカーを履いたことがなく、どんなときでもほぼパンプスで過ごしていました。スニーカーを履くようになり、着こなしも活動の範囲も広がり、以来スニーカーはクローゼットに欠かせないアイテムに。特にコロナ禍の数年間はパンプスを履いて行くような場もなくなり、スニーカーかバレエシューズなどフラットでラクチンなものばかりだったのですが、今年に入って少しずつ自分の気持ちがパンプスに向くようになってきました。 久しぶりに履いてみると……上手く歩けないし、少しの距離でヘトヘト(笑)。持っているパンプスは決して足に合わないわけでもなく、以前は難なくどこへでも出かけられていたのに! 毎日パンプスで過ごしたいという気持ちはありませんが、でも『今日はパンプスを合わせたいな』と思ったときに、躊躇せずにパンプスを選べる自分でいたい。そう気づいて、最近は少しずつ足をパンプスに慣らしているところです」
長年愛用するプレーンなパンプス。今季ならワイドなパンツと一緒に
「手持ちのプレーンなパンプス、以前はデニムやタイトスカートと合わせていました。どちらも好きなスタイルなので、これからもしていきたいのですが、久しぶりにこの秋に取り入れるとしたら? ひとつ新しい合わせ方をスタイリスト室井さんに教わりました。ワイドシルエットのパンツに(今回のコーディネートはオールインワン!)パンプスです。ボリュームあるボトムにすっきりとしたパンプスのギャップが新鮮でした。パンプスとボトムの色が近いのでなじみもよく、実物以上にすらっと見えているのも嬉しい!」
新しく買い足すなら、あると便利な「個性のあるデザイン」パンプスをぜひ
「パンプスをずっと履き続けたいと室井さんにお話したところ、少し個性のあるデザインのパンプスが一足あると着こなしがこなれると教えてもらいました。確かにベーシックなスタイルにシンプルなパンプスは、自分自身で見慣れていることもあり、安心感はあるけれど、ぐっと来ることは少ないかもしれません。今回のスタイリングで提案してくれた一足も甲が深めのポインテッドのミュールでヒールも初めて見たデザインです。実際に履いてみて、足元が新しいだけでこんなにも印象が違うなんて! と驚きました。と同時に、靴という小さな面積、先端なので、目立ちすぎたり、主張しすぎることもなく、取り入れやすいなとも。今回はジャケットにロングスカートでしたが、デニムやロングワンピースなどにも合わせてみたいなと思いました」 Yumiko’sアドバイス 「個性的なデザインの靴は合わせにくいと思われがちですが、存在感が着こなしのいいアクセントになってくれます。年齢を重ねると、ベーシックすぎたり、シンプルすぎるファッションが必要以上に老けて見えたり、物足りないと感じている方には特におすすめです」 撮影/須藤敬一 スタイリング/室井由美子 ヘア&メイク/シバタロウ(p-cott) 構成・文/幸山梨奈
山根 亜希子