つんく♂プロデュース「近大入学式」にMay J.出演で拍手喝采
大学の入学式が変わりつつある。中でも、「近畿大学」(大阪府東大阪市)は、つんく♂氏が2014年からプロデュースしており、2日に行われた今年度の入学式でも、派手なパフォーマンスなどエンターテインメント化し、しかも、歌手のMay J.がサプライズ出演。新入生に事前告知はなく、驚きとともに大きな声援と拍手が沸き起こった。同大学では、新入生たちが気持ちを新たに充実した大学生活の第一歩を踏み出せるようにと、毎年、入学式の枠にとらわれない趣向を凝らした式典を行っている。そんな入学式に潜入してみた。
つんく♂氏書き下ろしの新曲を披露
この日の近畿大学の「平成28 年度入学式」には、約7200 人の新入生が出席。これだけの新入生というのも驚きだ。まずオープニングでパフォーマンス・グループ「KINDAI GIRLS」が、つんく♂氏書き下ろしの新曲を披露、吹奏・応援部によるパフォーマンスも加わり、随分と盛り上がった。 学長、副学長らの紹介のあと、国家斉唱、続いて来賓祝辞へ。登壇した近畿大学校友会名誉会長であり、内閣官房副長官の世耕弘成氏は「近畿大学は3年連続で受験生の数が全国1位を取りました(今年は志願者数12万人)、東京にある大学を抑えて1位、なぜ1位か。これは近畿大学が常に変化しているからです。図書館も24時間体制になる。勉強したい人はいつでも勉強できる。変化をしなければ、これからの時代は生き残っていけません」などと語った。 また、その後、映像で倍率なども紹介された。ちなみに倍率は医学部で120倍、法学部52.5倍、文芸学部43.5倍、国際学部20.5倍などとなっている。
自分的に『コレだ』というものを見つけてほしい
いちばんの盛り上がりは、つんく♂氏と親交のある歌手のMay J.のサプライズ出演だった。在学生のアカペラサークル「Over Scale」のメンバー約60 人と一緒に、つんく♂氏作曲の『うまれてきてくれてありがとう』をステージで歌い上げた。まるでライブ感覚で、入学式とは思えないステージとなった。 つんく♂氏は「2016年度の入学式をさらに画期的で素敵な式にできるようにお手伝いできるのであれば、喜んでさせて頂きたいという気持ちでお引き受けさせて頂きました」と文面でコメントしているが、祝辞では、声帯摘出手術を受けて声が出ないため、会場のモニターに言葉が映し出された。 「大学在学中に、勉強はもちろん遊びでもファッションでもなんでもいいから自分的に『コレだ』というものを見つけてほしい。自分をプロデュースすることを楽しんでください。今日は本当におめでとう!新入生に栄光あれ!」などとメッセージを送った。