新広島駅ビル「ミナモア」4階と6階の共用空間 学生が活用法のアイデア競う 広島を感じられる空間に
広島ニュースTSS
開業まであと「97」日となった新広島駅ビル。 実はいま、商業施設「ミナモア」の共用空間の活用方法について、県内の学生たちが知恵を絞っています。 教室に集まった学生たち… 始まったのは新しい広島駅ビルに関する”検討会議”です。 来年3月の開業まで100日を切った新たな陸の玄関口。 【中国SC開発・竹中靖社長】 「広島の街を楽しむという雰囲気の笑顔が今も楽しんでいただいていますけど、それがもっとあふれるような景色が頭に浮かんでいて、それを目指したいと思っている」 居心地の良いカフェのような空間を目指す「ミナモア」。 運営する中国SC開発は4階と6階に設ける共用空間の活用方法ついて、県内の学生のアイデアを取り入れようと、来月、コンペを開くことにしました。 【呉工業高等専門学校・6階の共用空間について考える学生】 「呉工業高等専門学校」では、建築学科の5年生を中心としたメンバーが、コンセプトなどの資料を参考にしながら、想像を膨らませ熱心に意見を交わします。 「ここに何を置くかあとは…目印になるものと時計と…」 「自分たちでつくれるから実現可能性がよりあるという感じはプッシュできるポイントかなと思ったから、オブジェつくるにしても自分たちでつくれるやつのほうがいいのかなと」 4階共用空間の使い方を考えるグループは… 【呉工業高等専門学校・4階の共用空間について考える学生】 「広島県民の県民性ってどうなん?落ち着いている感じ?吹き抜けとの関係は光の受け渡しをどうしてもここで実現したいと思っていて…」 「(内装について細かく考えたのは初めてで)より人の細かい動きとかを考えないといけなくて難しい」 同じくコンペに向けて力を注ぐのは安田女子大学の学生です。 【安田女子大学・造形デザイン学科の学生】 「県外に行った子が帰ってきたときに広島を感じられるようにしたくて。(6階は)懐かしさとか広島を感じられるようにしたいので」 「人との交流ができる場所を考えている」 「現時点で追われています。(これまでイメージ図だったが)最近現場を見させてもらってそこでちょっと自分たちの印象が変わって」 普段からデザインを学びコンペに参加した経験もあるという学生たち… 【安田女子大学・造形デザイン学科の学生】 「広島の人はよく何もないという。遊ぶところもないというけど結構気づいていないだけで良さが一杯あると思う。だからこの空間をつくることで地元の人にも良さを気づいてほしいし違うところから来る人にも気づいてほしい」 高校生をターゲットにした展開を考える2人は… 【安田女子大学・造形デザイン学科の学生】 「色とかはすごく大事にしている」 Q:高校生に受ける色? 「うーん、ネタバレになっちゃう」 現時点では県内の大学など10校ほどが興味を示していて、学生たちは年末年始も議論を重ね来月10日までに案を提出。 そして、来年1月中旬以降に審査が行われる予定です。 《スタジオ》 【記者の目:鈴木ディレクター】 単なる営利施設ではなく、幅広い視点で広島の役に立ちたいと担当者たちが奮闘している様子です。 東京や大阪で流行っているものと同じものを安易にただ提供するのではなく、末永く愛してもらうには多くの人と一緒に創り上げることが大切だとの思いから今回の学生コンペも企画されています。 【コメンテーター:広島大学大学院・匹田篤准教授】 「駅前広場とか公園などの公共空間というのは街のイメージを決めますし、若い人たちのたまり場とか居たくなる場所を作ることは大切だと思います。また、一方で広島を感じる、今の広島より未来の広島を感じることができる新しい空間を実現してほしいですね」
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