『今日好き ドンタン編』3話ーー人気女子メンバー「隣が私でありますように」願いは叶う?
9月9日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。ドンタン編』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。 【写真】「誘いたかった」手作りミサンガを渡しアピールするかな 以下より、9月23日公開の3話から見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。 ・かな、ゆうすけへのミサンガに込めた想いは「願わくば、その隣がうちでありますように」 『ドンタン編』も折り返しのタイミング。全体的な恋の勢力図も徐々にわかってきたところで、今週の3話では、ゆうすけ(原屋裕介)が物語の中心に。朝の“おはようタイム”からモーニングまでの間で、かな(のだかな)、まほこ(瀬乃真帆子)からの誘いを受けて、順に2ショットをすることとなった。 さて、今回の注目ポイントは、女子メンバー各々の“ポジティブさ”。特に、まほこの発言の節々からは、本人が思い悩む“あざとさ”など関係なく、今後の『今日好き』にも活かされる学びが大いに詰め込まれていた。ピンチはチャンス。よく聞く言葉の意味が、彼女の人柄をフィルターにしっかりと伝わるオンエアだったと思う。 まずは、起床から間もなくのタイミングで、かなとの2ショットに。初日のビーチでも早々に会話をしているふたりだが、相手に対する気持ちが大きいのは、かなの方。しょう(角田翔)との間で揺れ動きながらも、ゆうすけの存在をかなり気にしているという。それゆえ、昨晩は2ショットの機会を見つけられずにいたため、今回こそはなんとか勇気を振り絞り「誘いたかった」とのことだ。 今回のポジティブポイントを、まずひとつ。かなが自作してきた、黒のミサンガ。自身の腕に巻いている黄色のものとお揃いで、ゆうすけがこの旅で素敵な恋人を見つけられるように祈りながら編んだという。さらに、ゆうすけに伝えた「願わくば、その隣がうちでありますように」の想い。こんな詩的な言葉を届けられる、彼女のセンスとポジティブさ。初日に続いて、その気持ちの強さはますます色濃く、ゆうすけの心に映し出されたことだろう。彼自身、現状ではまほこの方に傾いているそうだが、彼はこの旅の終わりまで、自身の手元を見るたびに、かなの存在を思い出すわけである。まだまだ挽回のチャンスしかない。 ・まほこ、恋のライバルから拾ったアピールのヒント「“ポイントもらえたじゃん”みたいな」 今回最もポジティブ溢れていたのが、まほこの2ショット。現状、ゆうすけと相思相愛ではあるのだが、まだ探り探りな様子のふたり。とはいえ彼に対しと、“おスネ”のシグナルを軽口程度に伝えられたり、かなのミサンガに気づいた際もさりげなく、かつあざとめに言及したりと、こうした部分がまほこの愛されポイント。ちなみに昨晩、自身で前髪を切り揃えてきたとのこと。『今日好き』ではこれまで、夜の間に髪を切るメンバーがそのうち現れるのでは、と噂されてきたが、まほこがその一番手を切った。 そんな彼女が最も輝いたのが、ライバルにはできない自分なりのアピール方法を考えようと、前向きな姿勢を示した場面。ゆうすけは初日、まほこに対して、かなから一途に想いを伝えられていると言及。通常であれば、言われた側は多少なりとも凹むものだが、まほこは違う。「“ポイントもらえたじゃん”みたいな。どうやったら好きになってもらえるかを手に入れられたなって」と、その言葉通り、ポジティブな機会として受け取ったようだ。 “おこぼれ”とはまた意味が少々異なるが、意中の相手がライバルに向ける視線さえ、見え方によってはチャンスに変わる。さらにこの後、前述のかなのミサンガについても、自身は作れないが、そのぶん自分なりのアピール方法を考えてみると、こちらも前向きに脳内変換をしていた。 本人にとってこそ悩みのタネのようだが、周囲からの“あざとい”というイメージに反して、付き合った際に遠距離恋愛になることや、価値観のすり合わせを事前にしておきたいと申し出るなど、しっかりと落ち着いた考えの持ち主である、まほこ。ピンチはチャンス! そんな言葉はまるで、ポジティブな彼女のために生まれたものだとさえ感じられるワンシーンだった。 ・『今日好き』にはポジティブが溢れているーーしょう&こおの優しい“想像力”に感じたもの そのほか、かな&まほこ以外にもポジティブ溢れるメンバーが。たとえば、しょうはモーニング前、せいら(土屋惺来)から約束されていた、自作のビーズアクセサリーをプレゼントされる。昨日のショッピングタイムの際、せいらがしょうを「会いたいな~」と思い浮かべながら購入したキーホルダーが添えられているほか、ビーズ部分はブレスレットにも。 そんなこだわりのアイテムを受け取った後、しょうがインタビューで口にしていた“寝る時間を削って作ってくれた”という言葉が印象的だった。単純に物そのものでなく、その背景にある時間や、自身を大切にしてくれる人の想いと、思いやり。心の深い部分まで、優しい想像力を働かせられる、しょう。なんともポジティブ。 また、詳細こそ次週オンエアにて触れるのだが、2日目午後のグループ行動にて、好意を寄せるめいあ(川野明愛)と離れ離れになることが決まった、こお(飯沼虎王)も。グループ分けの決定前、彼はめいあと一緒に行動できずとも、自身が選んだ“子ライオンと触れ合う”のプログラムで、彼女のぶんまで楽しむのは言わずもがな。めいあが大好きな動物の写真を撮影しておき、後から共有できるようにしておきたいという想像力、そして心遣いさえ見せていた。自身の恋を優先して動かないなんて。“優男”どころの騒ぎじゃない。こちらも言わずもがな、ポジティブ! TikTokを開けば、“ポジティブが足りない!”なんて声も聞こえてきそうな昨今。今回の『今日好き』には、世界中に分けたいほど、たくさんのポジティブが溢れまくっていた。
一条皓太