勢和振興事務所が完成 公民館と一体化し合理化 三重・多気町
けさテープカット、あすから業務
三重県多気郡多気町が、朝柄に新築していた勢和振興事務所兼勢和公民館が完成し、18日午前10時から同所で竣工(しゅんこう)式が行われた。久保行央町長や坂井信久議長、多気郡選出の2県議、各区長など33人が出席し、新庁舎の完成を祝った。同事務所での業務開始は、あす19日から。
旧庁舎など築約50年で新築
新築の勢和地域振興事務所兼勢和公民館は、鉄骨造平屋建てで、延べ床面積は約540平方メートル。公民館としての機能も果たすため、会議室(約65平方メートルが二つ)や和室(約35平方メートル)、調理室(約60平方メートル)が整備されている。 新庁舎は、振興事務所(1975年築)として使っていた旧勢和村役場の跡地に建設された。老朽化や施設の合理化などのため、隣接する勢和公民館(78年築)と一体になった施設を整備する目的で、昨年から新築工事が進められていた。 規模は、旧振興事務所(約1636平方メートル)と公民館(約1179平方メートル)を合わせた延べ床面積2815平方メートルより大幅に縮小したが、旧役場時代以降主に使い道のなかった空き部屋などを整理し機能を集約させた。 新施設には、おむつ交換台などが併設された多機能トイレなど、さまざまな世代が利用しやすいよう設計されている。 この日、竣工式で久保町長は「合併の良さを生かしたいと常々思っていた。コンパクトになった振興事務所、使い勝手のよい公民館機能を併せ持った施設をしっかり活用してもらえることを期待している。勢和地域と多気地域が共に発展していけるようにしていきたい」とあいさつした。その後、テープカットが行われ、出席者たちは新庁舎の中を写真を撮るなどして見て回った。