「1軍で出られるポテンシャルは今でも持っているけど…」鮮烈本拠地デビューの前田悠伍へのソフトバンク倉野HCの見立て
ソフトバンクの倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター(HC)が、ドラフト1位新人の前田悠伍投手(18)=大阪桐蔭高=の本拠地デビューを評価した。ウエスタン・リーグの中日戦(みずほペイペイドーム)に先発し、6回を3安打無失点、4奪三振だった。 ■中日移籍のあの人が古巣ナインと再会【写真】 倉野HCは映像を見たといい、「高卒ルーキーとは思えない投球術が、すごく彼の良さが見えたなと。今日に関しては、初めての(みずほ)ペイペイドームで0点に抑えた。いい投球できたのは、すごくこれからの成長になる、励みになるという意味ですごく良かったと思います」と投球内容をたたえた。その上で「想定内です。僕の中では」と冷静に言い切った。 ウエスタンでは4試合に登板し、防御率0点台。納得の投球が続いているだけに、早期の1軍デビューについても期待が高まる。それでも倉野HCは「当然1軍で出られるポテンシャルは今でも持っていると思うんですけど、活躍できるかは別。年間通してね」と否定的な見方を示した。 春季キャンプからB組(2軍)所属ながら倉野HCも指導に当たってきた。「特別育成プログラム」に沿った育成が続くなど、期待度は高い。「僕は彼にはぽっと来てたまたま勝って、調子落ちてまたファームみたいな選手になってほしくないんで。スケール大きな投手になってほしい」と〝スター候補〟として、今後もファームでじっくり育成させる方針を改めて示した。
西日本新聞社