【漫画】多目的トイレ前で、知らない大人が子供に「助けて」 犯罪を防ぐ対応策に5万人が「もっと広まって」【作者インタビュー】
子供たちの善意を利用する犯罪に注意
ひとりでいる子供に、トイレの前で知らない大人が助けを求めています。その人は困った様子ですが、善意ですぐに助けるのではなく、その前にしてほしいことがあって……? 【マンガ本編】多目的トイレの前で、知らない大人が子供に「助けて」と言ってきた! 広まってほしい、犯罪を防ぐ対応策とは? たきれいさん(@takirei2)によるマンガ『助けてが嘘でも本当でも、その人から1メートルより離れて、他の大人を呼んでくれると嬉しいです。』がX(旧:Twitter)上で公開されました。 いいね数は5.3万を超えており、読者からは「小学校の授業でやって欲しいですね」「いますぐ子供たちに見せないと!」「これホントに大事。全親が子供に伝えて欲しい。街中に貼って欲しい」などの声があがっています。 たきれいさんはイラストレーターとして活動しており、性教育と人権の絵本『性の絵本 せいってなーんだ?』(KADOKAWA)や、『性の絵本 みんながもってるたからものってなーんだ?』(KADOKAWA)が発売中です。 作者のたきれいさんにお話を聞きました。 ーーたくさんの人に周知したい注意喚起です。今作『 助けてが嘘でも本当でも、その人から1メートルより離れて、他の大人を呼んでくれると嬉しいです。』を描くうえでこだわったことや、作品に込めた思いなどを教えて下さい。 具体的に「1メートル」と示した方がイメージしやすく、記憶に残りやすいかなと期待しました。1メートルというのは腕を伸ばしても届かない距離なので、それより離れていれば触られるのを避けることができます。子供がほかの大人を呼ぶというのは、SOSが本当だった場合はもちろん助かりますし、うそだった場合は、子供が犯罪に巻き込まれることを防ぐことができます。 「困っている人には親切にしましょう」という教育は大切ですが、残念ながら人の善意につけこんだ犯罪があることにも気を付けないといけないと思います。被害にあった子供が心に傷を負ったまま、誰にも相談できなかったり、自分を責めたりしてしまうこともあります。 ーー今作では多目的トイレでの場面が描かれています。そのほかにこのような犯罪に巻き込まれてしまうシチュエーションや、気を付けるべき場所などはありますか? 多目的トイレは分かりやすいですが、道端でも公園でもショッピングモールでも、少しでも人の目が届きにくい場所で、子供をひとりにするのは気を付けた方がいいと思います。 なぜなら加害者もやりやすい場所を探しますし、服の上から触る時間だけなら、ほんの一瞬です(ちょうど今日も学校近くの路上での不審者情報のメールが学校から届きました)。