【大分】新紙幣が大分でもお目見え 福沢諭吉の古里・中津では・・・
大分朝日放送
新しい紙幣が3日発行され、大分でもお目見えしました。 また、これまで1万円札の顔だった福沢諭吉の古里・中津市では、様々な思いが聞かれました。 3日午前8時。 日本銀行大分支店から新紙幣が払い出されました。 下野アナウンサー 「きょう新紙幣が発行されました窓口にはさっそく多くのお客さんが出金や両替のために詰めかけています」 大分銀行本店では早くも手にする人の姿がありました。 こちらの男性は。 「楽しみに来たんです。今待っている」 (Q3種類とも払い出す) 「1枚ずつ、それぞれ」 真新しいお札を手にすると・・・ 「(手ににした)感覚は前とそんなに変わらないけど、初日でもらえたのはうれしい。家族に見せます。記念にとっておこうかな」 1万円札の「顔」は福沢諭吉から渋沢栄一にバトンタッチ。 40年間の役割を終えた、福沢諭吉の古里、中津市では… 中津市民 「寂しい気がする。中津を全国に知らしめてくれた貢献は高い」 「1万円札で中津を盛り上げてくれて本当に感謝している」 福沢諭吉が幼少期を過ごしたとされる旧居は、当時の面影を残す国指定の史跡です。 3日限定で無料開放されました。 大分市から 「きょうからお札が替わるということで、今までありがとうございますという気持ちで来ました。(福沢諭吉の)歴史が見えて良かったです」 福澤旧邸保存会 泉史朗事務局長 「勤め始めたのがちょうど40年ちょっと前。ずっと職場で福沢先生と仕事をしてきたつもりで頑張っている。現代を生きるみなさんに福沢先生の教え、色んなものを知っていただきたい」 来場者は平日で平均50人ほどですが、3日は135人が県内外から訪れました。 また、名物にも変化が… 小栗アナウンサー 「中津市のお土産としても大人気のこちら一万円札お札せんべい。なんときょうから渋沢栄一がプリントされた新札バージョンも販売されるんです」 和菓子屋の渓月堂では3日から渋沢栄一のお札せんべいも販売を始めました。 既に予約も入っていて、今後人気が高まりそうです。 また、新紙幣の登場で作業に追われているのが自動販売機の切り替えです。 ドリンクとアイスの自販機を管理しているシーアールでは1カ月ほど前から新札が使えるよう機械の切り替え作業を続けています。 しかし大分と福岡でおよそ3000台もあるため3日には間に合いませんでした。 シーアール 小野秀和さん 「これから気温も高くなって補充も増えてくる。なるべく早めに対応していきたい」 自販機の切り替え作業は8月いっぱいまでかかるということです。 また、新紙幣発行による詐欺被害を未然に防ぐため警察が大分市内でチラシを配り、注意を呼び掛けました。 「旧紙幣が使えなくなるので回収する」「新紙幣発行に伴いATMが新しくなるので、キャッシュカードを交換する」などと言い、現金やキャッシュカードをだまし取るケースなどが想定されるということです。 県内ではまだありませんが、3日までに国内では合わせて1500万円の被害が確認されているということです。 警察は、「旧紙幣が使えなくなる、交換するなどの言葉が出たら詐欺を疑い、家族や警察に相談してほしい」と呼び掛けています。