名店のうなぎを満喫した渋野。始球式を終えた後には「リフレッシュとともにパワーをもらったので、メジャーに向けて頑張りたい」と意気込みを語った

束(つか)の間の帰国を果たした渋野日向子（25）が足を運んだのは意外な場所だった。 【オフショット！】メガネ姿は珍しい…！　渋野日向子がラフな格好で向かった先は…！ ７月上旬のある日の黄昏(たそがれ)時。渋野の姿は静岡県の有名うなぎ店にあった。上下ともにスポンサーであるアディダスのスウェットに身を包み、珍しくメガネをかけている。 アメリカでの戦いの疲れを癒(い)やすべく、うなぎを満喫した渋野。１時間ほどして店を出てくると、その表情は心なしか綻(ほころ)んで見える。そのまま関係者の運転する車に乗り込み、走り去っていった。 「実はこの日、渋野は静岡県内で女子ソフトボールの日米国際親善試合の始球式に登場していたんです。その帰りに、久々の日本食に舌鼓を打ったんでしょう。 渋野は７月頭に帰国したあと、７日には次の試合に向けてフランスに出国しました。日本には１週間足らずの滞在でしたが、始球式を成功させたあとはマウンド上で笑顔が弾けるなど、よい息抜きとなったのではないでしょうか」（スポーツ紙記者） 帰国中に見せた充実の表情のウラには、プレー面の手応えがあるに違いない。序盤こそ９試合で６度の予選落ちと結果を残せなかったが、５月の米女子メジャー第２戦『全米女子オープン』で２位に食い込んだ。さらに６月のメジャー第３戦『全米女子プロ』では７位に入るなど快進撃が続いている。スポーツジャーナリストの 金明昱(キムミョンウ) が、復調の理由を解説する。 「今季は新しく上田桃子らを指導する辻村明志コーチに師事。スイングを見直したほか、クラブシャフトや素振りのルーティンにわたるまで大きな改革を断行しました。当初はその適応に苦しんでいる印象でしたが、ここにきて安定してきて、思い切りのよいスイングができています。渋野も『序盤に比べ20ヤードほど飛距離が伸びたように感じる』と手応えを語っていました。実際に昨年の平均飛距離は248ヤードでしたが、今季は平均255ヤードまで改善しています」 渋野は現在、７月11日から開催されているメジャー第４戦『アムンディ・エビアン選手権』に参戦している。さらに８月には、’19年に優勝を果たした『全英女子オープン』が控える。どんなに不調でも、ここぞという大舞台で結果を残してきた持ち前の”爆発力”に安定感の増したスイングが加われば、いよいよメジャー２勝目が見えてくる。 「全米女子オープンの後、『新しい章がスタートできるなっていう感覚で、すごく前向きな気持ちです』と語ったように、不振を抜け、メンタル的にも充実してきています。残りのメジャーは２戦とも上昇ムードの中で迎えることができますから、優勝の可能性は十分あると思います」（金氏） 日本でのパワーチャージを終え、準備は万全。表彰台の上で輝く″シブコスマイル″にそろそろ期待したい！ 『FRIDAY』2024年7月26日・8月2日合併号より