超満員だったのは? Jリーグ収容率ランキング39位。J3レベルじゃない? 圧倒的な集客力を誇った古豪
2024シーズンの明治安田生命Jリーグは全日程を終えた。スタジアムの盛り上がりを知る上で観客動員数は重要な指標だが、収容可能人数に対してどのくらい埋まったかというのも大事だ。スタジアムを満員にしたのはどのクラブか。今回は、2024シーズンにおけるJ1からJ3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタジアムを熱気で満たしたクラブを、ランキング形式で順位ごとに紹介する。
39位:松本山雅FC 本拠地:サンプロアルウィン(20,336人収容可能) 平均入場者数:8,489人 平均収容率:41.7% 37位にはJ3の松本山雅FCがランクインした。松本は2021年にクラブ史上初のJ3降格が決まって以来、未だJ2復帰を果たせていない。 J3在籍3年目となる今季は、大きな悔しさが残るシーズンとなった。シーズンを通して中位をさまよっていたものの、終盤戦に怒涛の追い上げに成功。リーグ戦ラスト5試合を5連勝で終え、一気にJ2昇格プレーオフ圏内に滑り込んだ。 プレーオフでは準決勝で福島ユナイテッドに引き分け、決勝に進出。しかし、順位が上だったカターレ富山に2-2と引き分けたことで、昇格ならず。後半アディショナルタイムに同点に追いつかれるという最悪の展開で、夢だったJ2復帰を逃した。これにより松本は来季もJ3で戦うことが決定し、霜田正浩監督が退任している。 そんな松本の本拠地「サンプロアルウィン」は、今季リーグ戦で平均収容率41.7%を記録した。これはJ3のなかでは6番目の数字だが、平均入場者数(8,490人)ではリーグトップに輝いた。平均入場者数を見ても、このチームがJ3レベルでないことは明白だ。 来季こそ「あるべき場所」に戻るために、クラブは今月19日に早川知伸が監督に就任することを発表した。新監督は就任に際して「“昇格”という二文字に、覚悟と強い責任を感じております」とコメント。改めてJ2昇格への強い決意を表明した。 また、目指すサッカー像については「攻守において、常に主体的なフットボール」と表現。”常に主体的”を実現するのは、どんなチームでも容易ではないだろう。指揮官が描くフットボールが具体的にどのようなものなのか、来季開幕が楽しみだ。 今季悔しさを味わった松本は、来季こそは自らが設定した理想を叶えることができるだろうか。
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