【神戸国際付－北海】力投する北海の先発・木村＝阪神甲子園球場で2021年3月19日、吉田航太撮影

　第93回選抜高校野球大会は第1日の19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦が行われた。開幕試合で10年ぶり13回目出場で昨秋の北海道大会王者・北海（北海道）が4年ぶり5回目出場の神戸国際大付（兵庫）に延長十回、3-2でサヨナラ負けした。 【大接戦！写真で振り返る開幕戦】 　◇北海・木村大成投手 　序盤は自分のテンポで投げることができたが、後半は甘めや勢いに欠ける球が目立った。九回裏1死一、三塁ではスクイズを外そうとしたら、スライダーがキャッチャーの構えている場所からずれてしまい、ホームスチールを決められてしまった。スタミナに問題があった訳ではない。自分の投げミス。 　甲子園は入った瞬間から雰囲気に圧倒されてしまった。投球している時は楽しみながらというより、自分で気持ちを上げながら投げ抜いたが、いつもの状態で投げられた訳ではない。夏と秋の地方大会では観客がおらず、突然の大舞台で舞い上がってしまい平常心が保てなくなってしまったのかも。 　一方で「もう少しスライダーを磨けば全国で通用するかもしれない」と手応えを感じることができた。今回の試合を踏まえて、先頭打者やピンチの場面をイメージしながら、これからの練習に臨んでいきたい。 　◇平川敦監督「肝心なところでミスが出た」 　北海・平川敦監督　九回までは同点だったが、力負けしてしまった。展開としては勝てた試合だったかもしれないが、肝心なところでミスをするのは力がない証拠だ。ゲームを決めるのは一つのミス。また結果論になってしまうが、打撃に関しては、もう少し打ててもよかったと思う。勝敗を決めるプレッシャーがかかる場面でも粘り強く戦い抜くことができる「ここ一番の強さ」といった点などを夏に向けて磨いていかなければならないと思っている。 　エースの木村大成は試合終盤でも球威を落とさず丁寧にピッチングをしてくれた。後半こそ攻略されてしまったが、「力を発揮できた」と評価している。継投策もあったのかもしれないが、試合の展開やチームの勢いを踏まえて「木村しかいない」と思って任せた。 　捕手の大津綾也も攻守ともによく頑張っていたと思う。打撃面では、甲子園でも振れていた。頑張って結果を残した選手だと評価している。 　◇全31試合を動画中継 　公式サイト「センバツLIVE！」では、大会期間中、全31試合を中継します（https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021）。また、「スポーツナビ」（https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/）でも展開します。