「針灸師」は稼げる!? 気になる鍼灸師の年収とは?
医療にかかわる仕事には医師や看護師以外にもさまざまな職種があります。例えば、鍼灸師も医療にかかわる仕事の一つです。しかし、鍼灸師がどのような仕事か、将来どのくらい収入が得られるかなどを知らない方も多いのではないでしょうか。 本記事では、鍼灸師の仕事内容と国家資格について、収入、働き方などを解説します。将来鍼灸師を目指している方は、将来のキャリアプランを立てるためにお役立てください。
鍼灸師とは
鍼灸とは、症状や疾患に適したツボ(経穴)に金属の細い針を刺したり、もぐさを置いて燃焼させたりして身体に刺激を与えることで、もともと身体に備わっている治癒能力を高めて身体を元気にする治療法です。 鍼灸治療の背景には東洋医学があります。東洋医学では気(生命エネルギー)が全身をめぐることで生命を維持しているといわれています。そのため、気のめぐりが悪くなると病気を発症しやすくなると考えられているのです。気の滞りや詰まりを調節するツボがあり、その部分を刺激することで自然治癒力を高めるとされており、西洋医学に比べてほとんど副作用のない医療行為であることも特徴の一つです。 ■鍼灸師の国家資格 公益社団法人日本鍼灸師会によると、日本で鍼灸師として働くためには、はり師・きゅう師の国家資格が必要なようです。国家試験を受験するためには、高等学校卒業後に鍼灸専門学校や鍼灸学校、視覚に障がいがある方のための教育機関などに3年以上通う必要があります。 ■鍼灸師の収入について 厚生労働省が「令和4年賃金構造基本統計調査の結果」を元に作成している資料から、鍼灸師の年収は平均で443万3000円と分かりました。また、ハローワーク求人統計データによると求人情報に掲載されている月給は平均で25万7000円です。 年齢別にみた平均年収は以下の通りです。 表1
※厚生労働省jobtag「はり師・きゅう師」を基に筆者作成 20代から年収は300万円台を推移しており、30代に入ると400万円台まで上昇し、最も年収が高いのは55~59歳で540万円ほどまで上がることが分かりました。 ■鍼灸師の働き方 先述したように鍼灸師の年収は年齢とともに上昇していき、55~59歳でピークを迎えます。ここでは鍼灸師の働き方の種類と割合を紹介します。 表2