「経済的な理由」で手放された子猫 生後3カ月で迎えて…家族の愛で癒やしの兄猫に成長
「2024年の春、保護猫サイトで『ひどい皮膚病にかかっている。経済的な理由で飼えなくなったため保護された』と書かれた投稿を目にしました。その子は、“ノルウェージャンフォレストキャット”だったため、『こういった猫種の子が里親を募集されることもあるのだな』と驚いたのを覚えています」 【比較写真】お迎え時と現在のビフォーアフター 皮膚病が完治し、ふわもふの美猫になりました X(旧Twitter)ユーザー・みしゅりさん(@saramishura)が目にした写真の子こそ、のちに家族となる男の子「しゅら」くんでした。 長毛種の猫として人気があったため、しゅらくんの里親募集には応募が殺到し、飼い主さんが家族と相談している間に募集は締め切られてしまいました。 ところが、10日ほど経ったころ、新たな展開を迎えます。 「しゅらくんの里親募集が再開したことを知らせる通知が届いたのです。すぐに応募したところ、お迎えすることが決まりました」
同居猫の仲をとりもつしゅらくん、猫も人間も大好き
こうして、しゅらくんは生後3カ月のとき、飼い主さん家族の一員となりました。 当初、同じく元保護猫で先住の「みら」ちゃん、そしてのちに迎えられた「りおら」くんと仲良くなってくれるか心配もありましたが、それは杞憂に終わったといいます。 「しゅらくんは、受け身なため、先住のみらちゃんと上手に関係を築いてくれています。元気いっぱいで積極的なりおらくんのことを、みらちゃんが警戒することもありますが、しゅらくんが調整役となってくれるのです。おかげで、一緒に過ごすことができている時間も多くあるように思います」 また、しゅらくんは人間に対しても、とても穏やか。まさに、“癒やしの存在”になっています。 「動物病院では、のどからゴロゴロと大きめの音を鳴らしながら、ふみふみし始めます。そのため、聴診する獣医師さんが困ってしまうこともあります」 心配された皮膚病は、飼い主さんが思った以上にひどい状態でした。治療をしたものの再発するほど重症でしたが、今ではすっかりきれいになりました。 しゅらくんとともに治療を乗り越えた飼い主さんは「本当に良かったです」と、飼い主さんは安堵しています。
しゅらくんとともに歩むこれからの日々
しゅらくんは、生後10カ月(取材時)になりました。 相変わらず、とても優しく穏やか。やんちゃな弟猫のりおらくんのことを温かく見守り、受け入れているそうです。 「しゅらくんが家族に加わり、さらに家族の中で楽しい話題が増えたように思います。優しい兄猫がいてくれるおかげで、弟猫のりおらくんも毎日、とても幸せそうです。ふたりが一緒に遊んだり、くっ付いていたりしている姿を目にして、癒やしをもらっています」 「これからもふたりが安心して過ごせる場所を作ってあげたい」と語る飼い主さん。末長く幸せな日々を過ごしてほしいですね。 (まいどなニュース特約・梨木 香奈)
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