【高校野球】 埼玉の夏が変わる! 1回戦から全試合の勝利チームが校歌を斉唱
第106回全国高校野球選手権埼玉大会の抽選会が18日、さいたま市内で行われ、参加142チームの組み合わせが決まった。 合わせて大会の実施要項等の説明も行われ、これまでは決勝、あるいは準決勝、決勝の勝利チームしか聞くことが出来なかった校歌が、1回戦からの全試合で球場に流されることが発表された。 昨年までは使用する球場の音響設備に差があって実現不可能だったが、埼玉県高野連の神谷進専務理事の熱意が実った。「ずっとやりたかったんです。今の高校生は、なかなか学校で校歌を歌う機会がありません。球場でスタンドに応援に来ている生徒たちと一緒に歌う機会を持つのもいいかな、と思って理事会で呼びかけました」 勝利校の選手が整列しての校歌斉唱は、高校野球を象徴するシーンのひとつと言える。高野連全体が実施の方向で動き出し、設備や技術的な問題はクリア。この日までに、全ての校歌の音源がそろったという。「せっかく集めてもらったので、試合前のノックの時に流すことも考えています」と神谷専務理事。球場に流れる校歌とともに、より深く球児の心に刻まれる夏となりそうだ。
報知新聞社