「犬カフェ」の犬に思い切り指を噛まれ、出血しました。動物のやったことですが、慰謝料はもらえるでしょうか?
自宅で犬を飼うのは難しいが、犬とは触れ合いたいという気持ちのとき、おすすめなのが犬カフェです。しかし、相手は動物のため、万が一のけがには気を付けなければいけません。 そこで本記事では、犬カフェの犬に噛まれてけがをしてしまったときに、慰謝料を請求できるのかどうかについて解説します。犬カフェの利用を検討している人や他の動物と触れ合う機会がある人は、もしものときのために把握しておきましょう。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
犬カフェの犬に噛まれたとき慰謝料の請求はできる?
犬カフェで犬と触れ合いを楽しんでいるときに、誤って犬が噛みついてきてけがをしてしまうことがあるかもしれません。病院で治療を受ければ治療費がかかりますが、このような場合に慰謝料を請求できるかどうかは、その状況によって異なるでしょう。 今回は、一般的に請求できるようなケースと請求が難しいケースの2パターンを紹介します。 ■咬傷事故として慰謝料を請求できるケースもある 犬カフェ側に違法行為があった場合は、慰謝料を請求できる可能性が高いです。民法第七百十八条では、「動物の占有者等の責任」についての内容が記載されており、動物の占有者は動物が他人に損害を与えた場合、その損害を賠償する責任を負うと定められています。 しかし、動物の種類や性質にしたがい、細心の注意をもって管理していた場合はこの限りではないとも記載されています。また、占有者に代わって動物を管理する者も同じように責任を負うとされています。 民法に掲載されている内容をもとにすると、犬カフェ側に対して慰謝料を請求できるケースはあると考えられるでしょう。 ■犬カフェが細心の注意を払い管理していた場合は難しい しかし、犬カフェの管理者などが相当な注意を払って管理していた場合は、責任を問えない可能性があります。ただし、細心の注意をもって管理していたかどうかを個人が判断するのは難しいでしょう。そのため、実際に慰謝料を請求したいと考えたときは、専門家である弁護士への相談をおすすめします。