じつは、イライラの原因は「内臓の疲れ」にあった…!「機嫌が悪い人」にならないための「臓活習慣」、ツボ押しとセルフケアコツ
中国5000年の歴史に基づく「中医学」という壮大なエビデンスのもと、これまでのべ3万人以上のからだを診てきた、北京中医薬大学医学博士で、日本ホリスティックメディカルビューティー協会理事長を務める、美容健康サロン「BHY」代表取締役・尹生花氏。 【図解】不眠、イライラ、疲れを軽減する「ツボ」の場所 「生活習慣だけではなく“内臓を鍛える”習慣」として、東洋医学の智慧「臓活」を生活に取り入れることを提唱する同氏の<猛暑の夏「イライラして眠れない」はこう防ぐ…“睡眠の質”を上げる「わきの下たたき」「頭のマッサージ」東洋医学のセルフケア>に引き続き、気を流してさまざまな不調を解消する“経絡たたき”“ツボ押し”“マッサージ”などのセルフケアを、たっぷりとご紹介します。
いつも機嫌の悪い人は「気の巡り」が悪い
怒っている人、イライラしている人を目の当たりにすると、「この人は、うまく気が巡っていないのだなあ」と、こころの中で思うことがあります。 これを「気滞(きたい)」と言って、気が滞っている状態のことを指します。 そもそも、わたしが提案している臓活とは、「五臓」の気を巡らせて、それぞれの臓を活性化させていくこと。つまり、「五臓」の滞りは、気の滞りと同じなのです。ですから、気の巡りが悪いということは、体調が思わしくない、ということでもあります。 加えて、ひと言で「気の巡りが悪い」と言っても、その人の体質や症状によって、栄養不足で気が足りていないのか、ストレスなどで気が滞ってうまく流れていないのか、疲れによって気が消耗してしまっているのか、いろいろな状況があります。その原因が一つではないということも、知っておいてください。 また、同じ食べ物を摂っても、気の巡りの良い人はうまく吸収し排出することができますが、気が滞っているとうまく吸収することができず、便秘になったり、むくんだりしやすいでしょう。 これは、こころの状態も同じ。イライラしたり怒ったりする人は、気の巡りに、どこか狂いが生じているのです。イライラしているなと思ったら、ご自身に気が巡っていないことを認識して、以下の何か一つからでも、臓活習慣を実践していくようにしましょう。