日本被団協の代表団 帰国の途に 「ネバーギブアップで訴え続ける」若い世代に思い継ぐ
広島ニュースTSS
ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表団らは、授賞式の翌日も核兵器廃絶を求めて現地で活動を続けました。 11日、授賞式の翌日に行われたのは「人類へのメッセージ」と題した平和賞展のオープニング式典。 会場には、日本被団協・代表委員の3人の姿がありました。 【日本被団協・田中熙巳代表委員】 「核兵器の被害は被害の中身を実際に目で見て、耳で聞き、頭で考え、心でそれを受け止めることがない限り廃絶への努力はできない」 会場では広島と長崎の原爆の惨状を伝える写真や、「日本被団協」の活動の歩みなどが紹介されています。 【若木憲子記者】 「このように広島の原爆資料館が提供した原爆の絵が展示されていて、ポストカードサイズで手に取って当時の状況を見てもらえるようにしています」 一方、そのほかの被団協のメンバーも現地で精力的に活動します。 【日本被団協・田中聰司代表理事】 「私はきのうの授賞式に2つの写真をもっていきました。表彰をうけた日本被団協をつくったお二人です」 次の世代に平和への思いを受け継ぐため、あの日を記憶を伝えます。 【日本被団協・浜住治郎事務局次長】 「私は母のおなかの中3ヵ月で被爆しましたが、母親のおなかで被爆したからといって被害をまぬかれることはありません」 すべての公式行事を終え現地での最後の夜を迎えた広島の被爆者 箕牧智之代表委員は… 【日本被団協・箕牧智之代表委員】 「あっという間の3日間だった。核兵器を減らすのは困難な道かもしれないが、ネバーギブアップで訴え続けていかないといけない」 被爆の実相と核兵器の廃絶を最後まで訴え続けた被爆者たちは、さきほど滞在していたホテルを出発し帰国の途につきました。
広島ニュースTSS