琴桜関、横綱昇進へ決意 初優勝から一夜明け
大相撲の九州場所で初優勝を飾った大関琴桜関(27)=本名・鎌谷将且=は一夜明けた25日、福岡市の佐渡ケ嶽部屋宿舎で会見を開き、横綱昇進が懸かる初場所に向けて「後悔のないよう相撲と向き合いたい。準備をしっかりして、覚悟を決めてやる」と意気込みを口にした。 琴桜関は佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若、尾花沢市出身)の長男。賜杯を受け取った時の気持ちについて、「小さい頃から何度も見てきて、なりたいと思っていた姿になれた」と喜びを表現。続けて「それ以上に、多くの人に祝福してもらえた時が頑張って良かったと思えた瞬間だった」と振り返った。 「山形を訪れるとたくさんの人に声をかけていただき、ありがたく、恵まれていると感じた」と、今年8月に行われた地方巡業尾花沢場所を回想。「優勝という結果を届けられて良かった」と口にし、「これからも自分の相撲を見てもらい、喜んでもらえるように続けていきたい」と語った。 年末には本県で毎年恒例となる佐渡ケ嶽部屋の激励会を開催予定で、佐渡ケ嶽親方は「今年は祝勝会として開くことになりそう。山形に良いお土産ができた」と顔をほころばせた。