【水上の女神~レーサーの素顔(310)】登みひ果
現在多摩川ヴィーナスシリーズに出場中の登は、13日の初日4Rでイン逃げを決めて通算14勝目をマーク。3号艇で臨んだ後半8Rも2着に入って地力アップを印象付けた。 そして最近はコース取りに進境が見られる。10月15~20日に行われた桐生一般戦までは3~6コースで戦っていたが、師匠である和田拓也の「せっかくなら練習しているレース場から始めるのがいいんじゃないかな」という勧めもあり、前節の地元・尼崎でのヴィーナスシリーズ(同26~31日)から1、2コースにも入るようになった。 「地元では(1、2コースは)結構練習していました。師匠から『ハンドルの入れ方がより大事になる』と言われていたので、そこは意識しました」 結果的に1、2コースは3勝、2着1回のオール連対。上々の滑り出しにも思えるが、本人は「それ以外のコースが全然駄目でしたからね…」と肩を落とす。 「(今回の)多摩川の1コースはどこまで張って回っていいのか分からないし、レース場によって走り方も難しいです。これからは内枠のときに取りこぼさないように、そして外からでもしっかりと連に絡めるような選手になりたい」 4号艇だった2日目(14日)の4Rは展開がなく5着に敗れたが、「乗り心地はめちゃくちゃ良かった」と操縦性には好感触。15日に行われる3日目2、11Rはリズムアップを狙って活発な走りを披露する。(立山友基) =次回は12月6日に掲載 ■登 みひ果(のぼり・みひか)1999(平成11)年10月9日生まれ、25歳。兵庫県出身。131期として2022年11月に尼崎でデビュー。母は元選手の登みつよさん(57)。特技は書道。趣味は体を動かすこと、映画・テレビ鑑賞。好きな食べ物は鍋料理。現在は多摩川ヴィーナスシリーズに出場中。149センチ、46キロ。血液型B。