その「猫動画」本物? YouTubeやTikTokに増えつつあるAI製の「ニセ動物動画」たち
かわいいなら「AI」でもいい!?
インターネットの人気コンテンツといえば猫であり、YouTubeチャンネルの中には猫の動画で有名になり、家を一軒建てたという人もいます。 【えっ?本物でしょ!?】可愛すぎる…AI製の「ニセ動物動画たち」一挙公開! それだけ“お金”になるかわいい動物の動画ですが、そこにAIユーザーが参入しつつあることはご存知でしょうか? ◆みんな「猫動画」に大ハマり 犬、猫、鳥、ハムスターなどなど、YouTubeやTikTok、Instagramといったプラットフォームはたくさんの動物の動画であふれています。 なかでも人気なのは猫の動画で、世界中の人が自分がかわいがっている猫の動画をアップしています。 たとえばYouTubeでは『もちまる日記』、『I am Maru.』、『もこまるファミリー』、『感動猫動画』といったチャンネルが人気です。 また、TikTokをはじめとしたショート動画が流行になってからは、面白い行動やちょっとしたアクシデントなどの短いワンシーンを切り取って投稿する人が多くなり、こちらもかなりの人気となっています。 さらにそうした動画を見る人に対してはシステムが「この人は動物が好きだ」と認識し、猫に限らず、いろんな動物の動画を見せるようになりました。 その量はスマホの画面を見ているだけで1日が過ぎるほど。もはやスマホが1台あればいろんな動物を飼っているような気分になれると言っても過言ではないでしょう。 ◆AI製の「ニセ動物動画」が登場 そんな動物好きが集まるところに登場したのがAIが制作した動画です。ペットを飼っていなくても、動物の動画を制作することができるようになったのです。 登場したばかりのころはCGというか、一目でイラストと分かるようなものが動く動画が多く、これは明らかにAI製だと誰もが判断できる状況でした。 しかし、AIが発展していくにつれ動画のクオリティが上がっていき、ついには本物と見間違うようなAIによるニセ動物動画が登場してきたのです。 こうした動画はすぐには見分けることができず、視聴を続けているうちに「あれ? おかしくない?」と気付くものばかり。なかにはまったく気付いていない人もいることでしょう。 YouTubeやTikTokには、すでにそうしたAI動物動画が数多く投稿されています。 ◆「かわいいからAIでもいいや」の声 もちろん、偽物だからといって何も悪いわけではありません。とくにAI製だと、現実にはありえない動きをする動物たちが見られるのはメリット――面白い特徴のひとつだと言えます。 お菓子を作る猫、ダンスをする猫、空を飛ぶ猫など、これまでは丸分かりのCGでしか表現されていなかった映像も、AI製動画なら本物そっくりのかわいい動きを見せてくれます。 面白いのは、こうした動画が猫好き、動物好きたちに受け入れられつつある点です。 もちろんなかには「AI製の動画なんて!」と嫌う人もいますが、そもそも見ている動画が他人の猫や犬なわけですから、それがAIになってもあまり気にしないという人は多そうです。それは数字に表れています。 一体、こうして技術が発達していった先はどうなってしまうのか? もしかしたら、未来ではほとんどの動物動画はAI製が主流になっているのかもしれません。 取材・文:篠原修司
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