「体がついていかない…」 日中ポカポカ 気温上昇で雪崩発生の懸念も【長野】
暖かい空気が流れ込み、県内はきょうも季節外れの暖かさとなりました。春のような陽気に包まれています。 青空をバックに、松本城の荘厳さが際立ちます。午前中から気温がグングン上がり、4月並みの暖かさとなった松本市。 とは言え、朝の寒さもあり上着を持って歩く姿が目立ちます。 ■松本市から 「もう汗かきそうですね。体がついていかない感じですね」 ■松本市から 「お昼にラーメン食べたんですけど汗が出てきました。花粉症が暖かくなってくると心配で医者に行って薬もらってきました」 県内の最高気温は飯田市南信濃で19℃を越えたほか、30ある観測地点のうち26地点で今年最も気温が上がりました。各地で4月上旬から中旬並みで春の陽気です。標高1500mを超える志賀高原も雲1つない青空。 スキーヤーも春の装いです。 ■中国・上海から 「インナー着てないです。ちょっと暑いですけど雪は良いです」 ■京都から 「いつもはダウン長袖なんですけど、今ベストです」 ■長野市から 「あったかくて夏かなと思いました。間違えて」 駐車場の雪が融け、一面川のような状態に。春のような日差しが降り注いだとなれば、食べたいものも変わってきています。 ■京都から 「アイスクリーム食べたい!とりあえず」 ■消防隊 「山頂より雪崩が発生した模様。そこより100m下部にて傷病者が消失したと言うことですので、そこから下部にみんなでゾンデで検索して入りたいと思います」 暖かくなると、発生しやすくなるのが雪崩です。志賀高原のスキー場では、地元の消防が雪崩で人が巻き込まれた想定の訓練を実施しました。 長さ3mほどの「プローブ」と呼ばれる道具を使って救助者を探します。 通報から救出までの時間が生死を分けるため、迅速な救助活動が求められます。 「体の一部出たぞー」 県内の山岳遭難は今年に入って26件発生していて、去年より1人多い6人が亡くなっています。 ■山ノ内消防署・小島陽一 救助隊長 「30分すぎてしまいますと傷病者の生存率が30%以下になってしまいますので、活動をいち早く出来るように改善していきたいかなと思っています」 バックカントリーによる遭難事故も増える時期で、注意を呼び掛けています。