大田原で「がん支援」コンサート 麻倉未稀さんのトーク&ライブを中心に
「音楽でつなぐがん支援の輪 みんなのコンサート」が11月16日、那須野が原ハーモニーホール(大田原市本町)大ホールで開催される。(宇都宮経済新聞) 【写真】出演する麻倉未稀さん 当日は、乳がん経験者で手術から7年、音楽活動をしながら乳がん検診啓発や患者支援活動に取り組む歌手の麻倉未稀さんが登壇。テレビドラマ「スクール・ウォーズ」主題歌などの歌唱披露とともに、自身の乳がん経験や支援活動についてメッセージを届ける。 主催する「みんなで知ろうがんのこと栃木実行委員会」代表の高橋恵未さんが乳がん告知を受けたのは、長女が作新学院高校吹奏楽部に所属し、3年生の最後のコンクールの直前だった。辛い治療中、高校生の演奏に何度も励まされた。今回、作新学院高(宇都宮市一の沢)吹奏楽部の演奏の他、県内外のがん支援団体のブースや情報コーナーも展示予定。 高橋さんは2021年9月に左乳がん告知、同10月手術、その後、約半年間、抗がん剤治療を受けた。今年10月で術後3年を迎えた。治療中はコロナ禍の影響もあり、必要なサポートとつながることが難しく、時には社会から孤立してしまったような気持ちに押しつぶされそうになることもあったという。 同会は、がんを「自分とは遠いもの」ではなく、家族や友人、そして地域全体が関心を持つべき身近なテーマとして捉え、知識の普及と支援の輪を広げていきたいと、2024年1月に立ち上げられた。高橋さんの思いに賛同する仲間と共に、「がんになっても安心して生活できる社会を目指す」という。 高橋さんは「がん経験者として、これまでも麻倉さんの歌に勇気づけられてきた。当事者だけでなく、世代を超えて、力をもらえると思う。がんと向き合う方々を支えるには、周囲の理解と共感が大切。今まで全くがんと接点がなかった方にも、コンサートを通して、がんについて考えるきっかけにしてもらえれば」と来場を呼び掛ける。 14時開演。料金は一般2,000円、高校生以下無料。チケットはウェブサイトで扱う。
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