なかやまきんに君「雪じゃなくて全部塩だったんだ!!」 一面雪景色のなか、“気づいて”しまうきんに君<きんに君のパワー旅>
なかやまきんに君が日本各地の隠れた名産品を“勝手に”紹介する番組「きんに君のパワー旅~日本のウマい!を勝手にPR~」(毎週土曜朝10:30-11:00[BSJapanext<263ch>]、翌週朝7:00-7:29[BSフジ])の最新回が、5月25日に放送された。今回は福島県北塩原村を舞台に“筋肉質”なパワー食材をPR。一面雪景色の中でつくられている“山塩”を前に、体を張ったボケを見せてくれた。 【写真】「雪ですね」のひと言で寒さに震えだすきんに君 ■一面の雪景色に「全部塩だったんだ!!」 今回の舞台は福島県北塩原村。日本百名山のひとつである磐梯山があるほか、村の総面積の80%が森林となっている自然豊かな土地だ。標高が高いのか見回すかぎり雪景色という山のなか、きんに君は煙を放つ煙突を発見した。看板には大きく「会津山塩」と書かれており、それを見たきんに君は何かに気付いたようす。 「これ、雪じゃなくて全部塩だったんだ!!」「塩だから寒くないんだ!」と大ボケをかましたと思いきや、本当に服を脱ぎ始めるきんに君。上半身裸で見事な筋肉を見せつけると、「全然寒くないということで、このまま行かせて頂きましょう!」とそのまま先ほど見た煙突のある施設へ歩いて行く。どう見ても雪景色だが、筋肉ってすごい…。 敷地内で足湯に浸かって待っていたのは、本日のパワー食材の生産者である星毅さん。パワー食材について「看板を見たら“山塩”と書かれていたんですけど…もしかしてそれは関係ありますか!?」と聞いたきんに君に、星さんは「関係ありますね!」と答える。「あーやっぱり!」と自信ありげにうなずくきんに君は、自身の推理を披露していく。最初は辺りを雪景色と思って厚着していたが、“山塩”という文字を見て察した…というものだ。 「雪じゃなくて(辺り一面の)これが塩なんだと!そういうことですよね!」と自信満々なきんに君の言葉を、星さんは「あれは雪ですね」と一刀両断。「雪!?」とカメラに向かって大ボケの回収をしたきんに君は、ようやく「寒い…!」と泣いて防寒具を着こむことに。 これまでになく長大で体を張ったコントが終わると、ようやくインタビューがはじまる。今回のパワー食材は海ではなく山で作られる塩、「会津山塩」。大昔に海だったとされる大塩裏磐梯温泉は、太古の海水成分が地下水に溶けて源泉になったといわれている。そんな大塩裏磐梯温泉を煮詰めて作られているのが、会津山塩なのだそう。 星さんのところでは家庭用の浴槽1杯分にあたる鍋を9つ用意しており、それぞれで塩を精製している。ガスで煮出すと熱が一点に集中するため味にばらつきが出るが、薪火で煮出すと遠赤外線効果で均一に温められ、味がばらつかずまろやかになるのだとか。 塩を乾燥させたあとは、選別作業がはじまる。焼けた薪の煤やカルシウムなどが入ってしまっているのを、ピンセットを使った手作業で取り除いていく。塩に混じった黒い煤は比較的見えやすいが、カルシウムは若干黄色い程度の違いしかない。非常に繊細な作業だ。 しかしカルシウムは塩と違う食感を持っているため、口に入れてしまうと違和感が残る。品質をしっかり担保するためには、地味に見えるこの作業が大事なのだとか。選別作業まで終えた後に塩を一口いただいたきんに君は、「辛さがまろやかになって…」と味の変化に驚いたようすだった。 ■優しい山塩が魅せる塩ラーメンに、きんに君ドハマり お次はさっそくパワー食材を使った料理を披露していただく。「会津山塩」を用いた料理の一品めは、焼き芋に振りかけたシンプルな「焼き芋の山塩かけ」だ。軽く塩を振った焼き芋を一口食べたきんに君は「この食べ方、僕初めてです!」と感動しきり。山塩の塩気によって、より芋の甘さが引き立てられている。 続く「塩むすび」も楽しみつつ、今回のパワーメニューとして登場した「会津山塩ラーメン」がやってくる。透き通った黄金色のスープは「会津山塩」を使って味付けされており、優しく広がるまろやかな塩味が特徴だという。 ちぢれたやや太い麺がスープと絡む「会津山塩ラーメン」を食べたきんに君から、たまらず「パワァー!」が飛び出す。福岡出身のきんに君は豚骨ラーメンを好み、塩ラーメンはあまり食べる機会がなかったそう。しかし「会津山塩ラーメン」の美味しさには「こんなに美味しいのか!とビックリしてしまいました」と語った。 先程の塩むすびとラーメンを交互に食べ、さらにスープも飲むなどハマったようすのきんに君。大満足の表情で、「500杯はいけますね」と褒めちぎる。塩といえばありふれた調味料だが、産地と精製方法によって驚くほど味わいに違いが出るようだ。 次回の放送は、BSJapanextで6月1日(土)に放送・配信予定。またBSJapanextの放送から1週間後にはBSフジで同回を放送、BSフジの放送後からはTVerにて見逃し配信がおこなわれている。 ■毎回違った“コント”が生まれる奇跡 今回は雪山のなかで上裸になるという体を張ったボケを見せてくれたきんに君。持ち前の肉体を活かしたギャグではあるが、見ているこっちが震えそうな雪景色のなかでボケを貫く精神力はさすがの一言だった。 また同番組のユニークなポイントは、ゲストのキャラクターによってきんに君の扱いが少しずつ変化するところ。きんに君を大事にして小ボケにも笑ってくれる人もいれば、今回のようにしっかりツッコミを入れてくれる人もいる。各生産者さんと交わされるボケツッコミの応酬が、番組のテンポに変化を生んでいるというわけだ。 スベリ芸のきんに君と一般の方が相手だからこそ生まれる、ある種の化学反応を楽しめる同番組。今後もさまざまなキャラクターの生産者さんのもとで、予想のつかない自然発生コントを楽しませてもらいたい。