北陸放送

9月の記録的豪雨では、能登半島地震で川を堰き止めていたいわゆる「土砂ダム」が決壊し、下流の被害を拡大させた可能性があります。 【写真を見る】冬には「想像もできない雪崩が…」地震でできた"土砂ダム"が豪雨で崩壊を受け、冬に向けて不安の声 輪島市の一部では、現在も土砂ダムが残ったままの地域もあり、住民の間では懸念する声が上がっています。土砂崩れなどにより川が堰き止められる「土砂ダム」。 能登半島地震では、輪島市と能登町に合わせて14か所が形成されていましたが、豪雨のあとには、輪島市の町野川流域で7か所が消えているのが確認されました。 ■土砂ダムが決壊した鈴屋川の様子 今回、土砂ダムが決壊した鈴屋川の様子です。濁流が街を飲み込む様子が映っています。 もとやスーパー 本谷一知社長「長年ここに住んでいるけど、川が溢れるくらい流れるのはみたことなくて。土砂もうちの店舗に流れ出して丸太が入ってきて、ガラスを割った」 川を堰き止めていた流木などは住宅にも押し寄せました。 ■土砂の被害も想像できないくらい、雪崩が起きると思う 北陸地方整備局によりますと、地震のあと応急的な水路を確保するなどして、川の排水を確保していましたが、想定を上回る量の雨が降ったということです。住民はこのあと冬に向けて、さらに被害が拡大してしまうのではないかと話します。 もとやスーパー 本谷一知社長「非常に危険だと思う。能登に住んでいる方なら経験していると思うが雪。近年雪が重くて木が折れちゃう。土砂の被害もおそらく想像できないくらい雪崩が起きると思う」 ■今週末は再び雨が降る予想 今週末は再び雨が降る予想で、能登では予断を許さない状況が続きます。 北陸地方整備局は今年度中にコンクリート製の砂防ダムを建設するなど、本復旧に取り掛かりたいとしています。