『1日5分で脳がみるみる若返る！大人の脳活パズル 180日』（西東社）より

　皆さんは会話で伝えたいキーワードがなかなか思い出せず困ったり、以前よりもの覚えが悪くなったと感じたことはありませんか？　脳科学者・篠原菊紀先生が監修する書籍『1日5分で脳がみるみる若返る！　大人の脳活パズル 180日』(西東社)によると、これは「脳の記憶や情報を一時的に覚えておき、それを使って作業を正しく進める力が低下していることが原因」なのだといいます。 【写真】あなたは解けますか？　意外と難しい…他の「脳活パズル」問題はこちら！ 　「この力をワーキングメモリ(作業記憶)といいますが、20歳くらいをピークに、60歳すぎから急速に低下します。一方で、適切なトレーニングをすれば、比較的速やかに向上することが知られています」 　そこでFRaU webでは特別に、本書より5分ほどでできる「脳活パズル」を抜粋してお届け！　 ぜひ身近な人と挑戦してみてください。 　脳科学者　篠原菊紀(しのはらきくのり) 公立諏訪東京理科大学工学部情報応用工学科教授 医療介護・健康工学研究部門長 専門は脳科学、応用健康科学。遊ぶ、運動する、学習するといった日常の場面における脳活動を調べている。ドーパミン神経系の特徴を利用し遊技機のもたらす快感を量的に計測したり、ギャンブル障害・ゲーム障害の実態調査や予防・ケア、脳トレーニング、AI(人工知能)研究など、ヒトの脳のメカニズムを探求する。

脳を鍛えるには楽しむことが大切です

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　楽しく学習すると、線条体が脳活を支える 　「脳を鍛えるといっても、無理をすることは、何もありません。本書は1日1ページ、所要時間は5～10分程度。出題形式に工夫をしてあるので、短時間で脳にさまざまな刺激を与えます。あなたも飽きることなく解き進むことができます。 　ただし、楽しむ気持ちではなく、『やらなければいけない』と辛さを感じる状態になると、脳にもストレスを与えるので逆効果となります。 　あるときに何ページも一気に解いてみたり、問題を選り好みすることは避けて、毎日、できるならば決まった時間に学習に取り組んでください。 　ページを重ねるごとに、考えることがラクになります。言葉がスムーズにでるようになり、問題を解くことが楽しくなっていきます。面倒と思っていた計算も、やってみると、案外簡単。いつもの買い物で計算能力が便利に使えるようになります。 　楽しんで行うと、脳の奥ではやる気にかかわる線条体が活性化します。すると記憶の効率を高めたり、スキルアップを速めたりします。修行のような学習は損なのです」 　 次から早速、脳を刺激する「脳活パズル」をお届け！