若者が11針縫うケガをしながら母子を救出 中国・杭州
【CNS】若者が手を11針縫うけがをしながらも、事故が起きた車の窓ガラスを割って母子を救出する様子が中国でショート動画プラットフォームに投稿され、数万件の「いいね」を獲得した。 この若者は、浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)余杭区(Yuhang)出身で、「00代(2000年代生まれ)」の湯益鑫(Tangyixin)さん。 事故とは、母親が子どもを車で幼稚園に送り届けようとしたところ、子どもが後部座席にミルクをこぼしため、母親が振り返ってハンドル操作を誤り、街路樹に衝突したもの。車両から煙が上がってドアが開かなくなり、母子は車内に閉じ込められてしまった。 ちょうど付近を自転車に乗って通りかかった湯さんは、車のクラクションの音を聞きつけ、事故車に駆け寄ったところ、母親が窓をたたきながら、助けを求めていた。 当時の様子について湯さんは、「私は119番に電話しましたが、車内に煙が充満しているのを見て、できるだけ早く救助しなければならないと判断しました」と振り返る。 その時、通行人が小さなハンマーを持ってやって来てくれた。湯さんはハンマーで車の窓をたたき始めた。割れたガラスで手を切ってしまったが、気にする暇もなかったという。数分後、母親と息子は一緒に車から無事、救出された。 手からの出血は続いていたため、幼稚園の先生が彼を保健室に連れて行き、その後の検査で11針を縫うけがをしていたことが分かったという。(c)CNS/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。