コロナ5類後初のGW予約、ハワイ・アジア好調続く
全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC、9204)など航空11社は4月19日、ゴールデンウイークの予約状況を発表した。対象期間は4月27日から5月6日までの10日間。新型コロナの5類移行後、初のゴールデンウイークとなることで堅調に推移し、国際線の予約・提供座席数はFSC(フルサービス航空会社)とLCC(低コスト航空会社)でいずれも増加した。特にANAとJALの大手2社は、年末年始に続きハワイ方面とアジア路線の予約が好調だ。 【表】航空各社が発表したゴールデンウイークの予約状況 11社の発表値を合計すると、予約数は国際線が前年同期比22.1%増の49万4293人、国内線は1.5%増の261万5074人。提供座席数は国際線が17.9%増の67万6374席で、国内線は0.9%増の404万4788席となった。11社平均の予約率は国際線が2.5ポイント上昇し73.1%、国内線は0.3ポイント上昇し64.7%となっている。 ◆ANA ANAの予約数は、国際線が前年同期比13.4%増の19万3192人で、国内線が8.3%増の105万9938人。提供座席数は国際線が14.9%増の27万3616席で、国内線は1.8%増の170万4649席となった。予約率は国際線が0.9ポイント低下し70.6%、国内線は3.8ポイント上昇し62.2%となっている。 国際線の方面別では、ハワイ線の予約数が前年同期比54.4%増の1万5993人で、過去最多を記録。このほか欧州やソウル(金浦)、シドニー方面が好調だという。 期間中のピークは、国際線は下り(日本発)が4月27日(86.1%)、上り(日本着)は5月6日(79.9%)。国内線は下りが4月27日(83.3%)、上りは5月6日(90.4%)が最も高い。 ◆JAL JALグループの予約数は、国際線が前年同期比9.4%増の17万7229人で、国内線は8.3%減の82万247人。提供座席数は、国際線が5.4%増の24万4508席、国内線は0.4%減の131万7491席となった。予約率は国際線が2.7ポイント上昇し72.5%、国内線は5.3ポイント低下の62.3%となっている。 新型コロナの5類移行後初のゴールデンウイークとなったことから、国際線の予約数は前年同期を上回り、好調に推移。方面別では、ハワイ・グアムのリゾート路線のほか、欧州・中東、オセアニア、東アジアが堅調だという。 期間中のピークは、国際線は下り(日本発)が4月27日(92.0%)、上り(日本着)5月5日(88.0%)。国内線は下りが4月27日(81.4%)、上りは5月6日(82.0%)が最も高い。 ◆スカイマーク スカイマークの予約数は、国内線が前年同期比4.4%増の20万1510人、提供座席数は3.4%増の28万1430席。予約率は0.7ポイント上昇し71.6%となっている。国際線は運休が続いている。 搭乗日別の国内線予約率は、下りが4月27日(84.7%)、上りは5月6日(82.7%)が最も高い。 ◆ピーチ・アビエーション ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の予約数は、国際線が前年同期比83.1%増の6万5400人、国内線が7.4%減の16万6241人、提供座席数は国際線が63.4%増の8万200席、国内線が7.6%減の22万2400席。予約率は国際線が8.7ポイント上昇し81.5%、国内線が0.1ポイント上昇し74.7%となった。 ◆ジェットスター・ジャパン ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)の予約数は、国際線が前年同期比66.1%増の1万985人、国内線が30.1%増の14万6332人、提供座席数は国際線が43.3%増の1万5480席、国内線が12.8%増の19万4060席。予約率は国際線が9.7ポイント上昇し71.0%、国内線が10.0ポイント上昇し75.4%となった。 搭乗日別の予約率は、国際線は日本発が4月27日(90.3%)、日本着は5月5日(76.8%)が最も高い。国内線は下りが4月27日の90.8%、上りは5月6日の86.4%が最も高い。 ◆ZIPAIR JAL傘下のZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)の国際線予約数は前年同期比27.3%増の3万6479人、提供座席数は18.0%増の4万7560席となった。予約率は5.6ポイント上昇し76.7%となっている。 搭乗日別の予約率は、下り(日本発)が4月27日の98.9%、上り(日本着)は5月5日の95.8%が最も高い。
Yusuke KOHASE