上新粉、だんご粉、もち粉、白玉粉…すべて米粉!? いったい何が違うのか、製粉技術の進化で生まれたものとは
微細な米粉が誕生、お菓子作りに使えるように
気流粉砕で米粉をより微細にできるようになったことで生まれたのが、パンやケーキなどに使える「米粉」です。米の新たな需要開発にあたる「日本米粉協会」(東京都千代田区)のアドバイザー・高橋仙一郎さんは「従来の米粉ではパンや洋菓子は作れませんでしたが、新規米粉は小麦の代替えだけでなく、米粉独特の良さが認知されるようになりました」と話します。 この細かい米粉「新規米粉」なら、小麦粉を使うレシピは、ほぼすべて米粉に代えて使えるそうです。米粉の具体的な使い方や特徴は下記の通りです。 ・ダマにならないので、ケーキやホワイトソースを作るときに、ふるわずに使うことができる ・吸油率が低いので、天ぷらや唐揚げなどを少ない油で揚げることができ、カリッとするほか、カリカリ感も長持ちする(小麦粉に米粉を2割くらい混ぜるのがおすすめ。上新粉でもOK) ・パンやピザ生地に2割くらいいれるとしっとり感やもちもち感をプラスできる(米粉にグルテンを加えたパン用米粉のミックス粉なら全量米粉で作れる) ・グルテンを含まないので、小麦アレルギーの人も食べられる 高橋さんは「小麦粉に比べて米粉の価格が高いと言われてきましたが、工場出荷価格は逆転してきています。米粉用の原料米の価格は法律で守られています。人件費や配送運賃などは高くなりますがそれは小麦粉も同じです。米粉に目を向けていただきたい理由は他にもあります。日本の食料自給率が下がり続けているなかで、自給自足できるのはお米なんですよ。種も、去年とった種を植えて苗にして繰り返している、再生産可能な穀物なんです。そういうことも含めて小麦に代わる米粉を使っていただきたいと思って活動しています」と話しています。 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)
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