大逆転負けWS敗退ヤンキース「5回の無能さには度肝抜かれた」 地元メディア痛烈批判...ジャッジ落球「理解できない」
大リーグのワールドシリーズ第5戦が2024年10月31日(日本時間)、ヤンキー・スタジアムで行われ、ロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・ヤンキースを逆転の末7-6で下し、20年以来4年ぶり8度目のワールドシリーズ制覇を果たした。 【動画】実際のジャッジ落球シーン ■ジャッジの落球でドジャースに流れが 対戦成績3勝1敗で迎えたドジャースは初回、先発ジャック・フラーティ(29)が、ヤンキースの重量打線につかまり、いきなり3失点。2回に入っても投球は安定せず1点を失った。 ヤンキースの勢いは止まらず、3回に指名打者ジアンカルロ・スタントン(34)のソロ本塁打が飛び出した。先発ゲリット・コール(34)が安定した投球をみせるなか、3回までに5点のリードを広げた。 このままヤンキースペースで進むと思われた5回。ドジャースが猛攻を仕掛け、同点に追いついた。 先頭のキケ・ヘルナンデス内野手(33)がライト前ヒットで出塁。続くトミー・エドマン内野手(29)はセンターフライを放ったが、これをセンターのアーロン・ジャッジ(32)が落球した。 流れは一気にドジャーに傾き、無死1、2塁からウィル・スミス捕手(29)がショートゴロを放つと、ショートのアンソニー・ボルペ(23)がサードに悪送球。これで無死満塁となった。
「ヤンキースが4連勝するという奇跡が起こる可能性あったが」
このチャンスに、ギャビン・ラックス内野手(26)、大谷翔平選手(30)が連続で三振に倒れるも、2番ムーキー・ベッツ内野手(32)から3連続タイムリーが飛び出し、5-5の同点に追いついた。 ヤンキースは6回に1点を追加し逆転に成功。ところが終盤8回に2つの犠牲フライで2点を失い、試合をひっくり返された。8回に1死からジャッジが意地の2塁打を放つも、反撃はここまで。最大5点のリードを守れず6-7の逆転負けを喫した。 ニューヨークの地元メディア「ニューヨーク・ポスト」(ウェブ版)は、ヤンキースのワールドシリーズ敗退を辛らつに報じた。 同メディアは、敗因は5回の守備にあるとし、厳しい論調でミスを犯した選手を追及した。 記事では「ヤンキースがワールドシリーズで3連敗から4連勝するという奇跡が起こる可能性があったが、5回にエドマンが放ったフライをジャッジが落球したとき雰囲気が変わった。ジャッジのプレー次第で、ヤンキースの流れは変わる。その後、ボルペが3塁に送球したが、(ジャズ)チザムはボールを捕ることができず、満塁となった」と解説した。 そして、ジャッジの落球を「理解できないこと」とし、「ヤンキースの5回表の無能さには度肝を抜かれた」と辛らつに評した。 ヤンキースは、09年以来15年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すも達成できず。09年は松井秀喜氏(50)がヤンキースの主力として活躍し、ワールドシリーズでは勝負強さを発揮してシリーズMVPに選出された。