WHITE SCORPION連載【第5回】MOMO「悔し涙より嬉し涙が増えました」
’23年4月から約半年間にわたって行われたオーディション『IDOL3.0 PROJECT』を経て結成された秋元康総合プロデュースのアイドルグループ「WHITE SCORPION」(ホワイトスコーピオン)。 【画像】か、かわいい……!MOMOの美肌きらめく接近ショット ’23年12月7日に配信シングル『眼差しSniper』でデビュー。毎月新曲を発表し、3月7日には4th配信シングル『雑踏の孤独』をリリースした。 そんな彼女たちのパーソナルな素顔に迫るスペシャル連載がスタート。 連載第5回は、MOMOのロングインタビューをお届け! ◆私ってこんなに感情的な人だったんだ ──アイドルを好きになったきっかけは? 「小学生の頃、音楽番組で乃木坂46さんが『逃げ水』という楽曲を披露していたのですが、センターで歌っている方をひと目見た瞬間、心がときめいたんです。それが大園桃子さんでした。気持ちが高ぶったまま、母に『乃木坂46にすごく可愛い子を見つけた!』って伝えたら、『あなた、見に行ったことあるんだよ』って言われたんです。え!? 一体どういうこと? と思って母に聞くと、幼稚園生の時に銀座のソニービルで行われた乃木坂46さんのデビュー記念イベントを見に行ったことがあったんです」 ──当時のことを覚えていますか? 「たまたま通りかかって立ち寄ったらしいので、残念ながらほとんどその記憶がないんです。でもテレビで大園桃子さんを見たのをきっかけに、過去の乃木坂46さんの活動についても調べるようになって、どんどんハマっていきました。握手会に参加して大園さんと2回握手したこともあります」 ──アイドルを応援する側だったのが、自分もやってみたいと思うようになったのは? 「乃木坂46に新加入した5期生さんのプロフィールを見ていたら、自分より年下のメンバーの方もいたんです。それまで私にとって乃木坂46さんは、憧れのお姉さん的な存在だったのですが、年下の方がメンバーになっているという現実に『自分もそんな年齢になったんだ……』とハッとさせられました。それと、5期生さんたちが先輩と仲良くしているところを番組やブログで見た時に、羨ましいなぁ~って思ったんです(笑)。もし5期生さんに自分より年下のメンバーが加入していなかったら、私も『アイドルになりたい!』と思っていなかったかもしれないです」 ──WHITE SCORPIONのオーディションで思い出に残っていることは? 「それまで人生で一度もメイクをしたことがなくて、オーディションの審査中、ずっとすっぴんでした。候補者が参加する合宿審査があったのですが、まわりの子たちがみんなメイクをばっちりしている中、私だけすっぴんで……(苦笑)。恥ずかしいと思いながらもメイクのやり方がわからなかったんですけど、同じ部屋になった子が優しくて、『絶対メイクした方が可愛いよ』と言ってくれたんです。それで合宿が終わった後、慌てていろんなコスメ用品を買って、メイクの勉強をしました」 ──オーディション中に涙を流したことは? 「数え切れないくらい何度も泣きました。合宿審査では何人かに分かれてグループでレッスンを受けていたんですけど、その子たちの目が気になって、緊張で歌えなくなってしまったんです。同じグループの歌が上手な子にアドバイスをもらって、『練習の成果を出すぞ!』と思っていても、緊張で喉がキュッとなって声が出なくて……。頑張ったのに披露することもできない悔しさと、情けなさで涙が止まらなかったです」 ──緊張しやすい性格ですか? 「そうですね。ファイナリストのお披露目イベントの時は、カメラの前に立つことが初めてだったので、目も泳いでいたし、脚もガクガク震えていました。それに周りの子たちが全員可愛い過ぎて、『もう絶対無理だ……』と思ってひとりで大号泣してしまったんです。そしたら、初めて会ったほかの候補者の子に『大丈夫?』って心配されて、抱きしめられた思い出があります」 ──もともと涙もろい子だった? 「感動系の映画を観て泣くことはあるけど、私生活で泣くようなことはほとんどなかったです。仲間たちと一緒に汗を流して部活動に励んでいたわけでもないし、学校では平凡に楽しく生きてきたタイプなので。そこまで感情を揺さぶられるようなことがなかった、というか。だからオーディション期間中、涙を流すような経験をたくさんして、『私ってこんなに感情的な人だったんだ!?』ってビックリしました」 ──WHITE SCORPIONの活動がスタートして、泣くことは減りましたか? 「相変わらず泣いちゃうこともあるんですけど、今は悔し涙よりも嬉し涙を流すことが多くなりました。きっと、自分のやりたかったアイドル活動ができている充実感や、みんなでひとつの作品を作る達成感を味わうことができているからだと思います」 ──メンバーとはすぐ打ち解けられましたか? 「本当にみんな仲がいいんですよ。個性が強いタイプの子ばかりなので、最初は仲良くなれるか不安だったんです。でもいい意味で、心の中に踏み込んでくるガツガツ系の子が多くて(笑)。気づいたらみんなとの距離が近くなっていました。とくに最初の頃はAOIとACOが積極的に話しかけてくれました。ホテルの部屋で一緒にお菓子を食べながらおしゃべりして、気づいたらシングルベッドにACOと2人で寝ていたことも(笑)」 ──グループの一体感を感じますか? 「かなりキャラの強い子たちが集まっているものの、メンバー11人のデコボコな個性がピッタリはまっている感じがします。お互いに『こうやって揃えよう』とか『もっとチームワークを高めていこう』という意見を伝え合うこともよくあります。リーダーはとくに決まってないけど、芯の強いタイプのNICOが引っ張ってくれて、最年長のALLYがみんなの意見をまとめてくれることが多いです」 「個人的にはNATSUの冷静な視点と言葉選びが素敵だなって思います。たとえば私が立ち位置を間違えてしまったら、NATSUは『もうちょっと前へ出た方がいいよ。そうすればファンの方もMOMOを近くに感じられて嬉しいと思うから』みたいな言い回しをするんです。本当に素敵な子だなって思います」 ──さまざまな活動の中でMOMOさんが楽しさを感じる瞬間は? 「もともとアイドルに憧れていたので、やっぱりステージで歌って踊っている瞬間が楽しいです。会場に来てくださったファンの方の表情もはっきり見えますし、名前を呼んで応援してくださるのも嬉しい! オーディション中は緊張して歌えなかった私が、たくさんのお客さんの前で楽しく歌えるなんて信じられないです(笑)」 「握手会もやらせていただいたのですが、ファンの方がたくさん来てくださいました。緊張している方もいらっしゃって、私も中学生の時、震える手で大園桃子さんと握手をした思い出が蘇って、懐かしい気持ちになりました」 ──MOMOさんはWHITE SCORPIONの中でどんなキャラですか? 「メンバーには『ふわふわしてるね』ってよく言われます。年下のACEやHANNAがなぜか可愛がってくれたり、ツッコミを入れられることも……。私の話し方でそういう印象を持たれることが多いんですけど、天然不思議キャラではないですよ!」 ──ほかのメンバーに負けない、自慢できるような特技は? 「アクションができます! 高校生になってから、スタントマンやスーツアクターの方を育成するジムに通っているんです。もともと身体を動かすことが好きで、アクション映画をよく観ていたのですが、自分も習ってみたいと思って体験レッスンを受けたら楽しくて、のめり込んでしまいました。パンチや回し蹴りの練習をしたり、殺陣も学んでいます」 ──ふわふわしたキャラからは想像がつかないですね。 「意外とギャップがあるかもしれません(笑)。いつかアクション映画に出演してみたいなって思いますし、名前がMOMOなのでモモレンジャーになるのが夢です!」 ◆自分がファンだった頃の気持ちを忘れずに ──アイドルとしてのポリシーやこだわりは? 「自分がずっとアイドルファンだったので、ファンの方の気持ちがすごくわかるんです。たとえば、ライブを見ていてステージ上のアイドルと目が合って微笑んでくれたら、キュンとするじゃないですか。当時の自分がやってもらえて嬉しかったことや、SNSに握手会のレポートを書いている人のコメントを思い出して、『私もこういうことをやってみよう』って参考にしています。自分がファンだった頃の気持ちを忘れずに、ファンのみなさんに寄り添えるアイドルになりたいなと思っています」 ──WHITE SCORPIONとして叶えたい夢は? 「グループとしては世界進出を目標にしています。もちろん日本で応援してくださるファンの方を大切にしながら、みなさんと一緒に世界に羽ばたけたらいいなと思っています。それと、世界には音楽を聴けないような地域に住んでいる子どももいると思うので、そういう地域に足を運んで、私たちの音楽を通して慈善活動を行うことができたらいいなって個人的に思っています」 ──デビュー曲『眼差しSniper』のYouTubeのコメント欄を見ると、英語の書き込みもたくさんありますね。 「反響の大きさに驚きました。海外に住んでいる方も応援してくださっていて、握手会には中国から来てくださったファンの方もいたんです。日本語で気持ちを伝えてくださったり、日本語でいろんな質問をしてくださって、嬉しかったです」 ──最近、プライベートでハマっていることがあれば教えてください。 「毎日のように乃木坂46さんのライブDVDを観ています。お風呂に入っている間もずっと音楽を流しているんです。この前お仕事でホテルに泊まった時、いつものように乃木坂46さんの曲をかけながらお風呂に入っていたら、壁が薄かったみたいで、隣の部屋にいたメンバーに『めっちゃ聞こえてたよ!』って言われちゃいました(笑)」 ──2024年はどんな年にしたいですか? 「私たちはまだデビューしたばかりなので、いろんなライブやフェスに出演して、私たちのファン以外の方にも知っていただけたらいいなと思っています。もちろん外ばかりに目を向けるのではなくて、握手会やイベントなど、WHITE SCORPIONのファンの方たちと触れ合える機会を大事にして、より多くの方に応援していただけるような1年にしたいです」 「ファンの方々は男性の方はもちろん、私と同世代の女性の方や、親子で応援してくださる方もたくさんいらっしゃいます。去年の12月に池袋のサンシャインシティ噴水広場でフリーイベントをやらせていただいたのですが、たまたま通りかかって見たのがきっかけでWHITE SCORPIONを好きになってくださったという方もいたんです。幼稚園生の時に乃木坂46さんのデビュー記念イベントを見に行った私と同じような体験をされた方がいることを知って、胸がいっぱいになりました」 PROFILE MOMO 12月7日生まれ、東京都出身 趣味:映画鑑賞・食べ歩き・可愛い子探し 特技:アクション・スキーとスノーボード・フルート 取材・文:宮田英一郎
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