日本で見たい! 現在フリーの大物選手(4)「誰も彼に…」かつてレアルで伝統の背番号
高ければ100億円を超えるサッカー界の移籍金。しかしワールドクラスの選手であっても無所属であれば、そこに掛かる費用はゼロである。今回は夏の移籍市場を終えてもなお、いまだフリーの大物プレーヤーを紹介する。資金力でトップクラブに劣るJリーグのチームはチャンスだ(出場記録などのデータは『transfermarkt』を参照)。
FW:マリアーノ・ディアス 生年月日:1993年8月1日 前所属クラブ:セビージャ 2023/24シーズン リーグ戦績:9試合0ゴール バルセロナで生まれ育ったマリアーノ・ディアスは、エスパニョールの下部組織でキャリアをスタートさせた。その後、いくつかのユースチームを転々とし、2011年10月にレアル・マドリードと契約。2014年にはカスティージャ(リザーブチーム)に昇格し、2016/17シーズンにはトップチーム入りを果たした。 2017年7月にリヨンに完全移籍で加入すると、リーグ・アンで真価を発揮する。2017/18シーズンにメンフィス・デパイやナビル・フェキルらと3トップを形成し、リーグ戦34試合で18ゴール4アシストを記録。翌シーズン序盤にレアル・マドリードへ復帰を果たし、クリスティアーノ・ロナウドらが背負った背番号「7」を与えられた。 しかしその後は膝の慢性的な故障に悩まされることになり、リヨンから復帰した5年間でいずれのシーズンも期待された活躍ができなかった。ディアスは昨夏にフリーでセビージャに加入したが、そこでもラ・リーガ9試合の出場にとどまり、そのほとんどが試合終了間際の投入である。そして今夏、同クラブとの契約が終わった。 スペインメディア『Estadio Deportivo』は現地時間の今月24日、「彼の名前はいくつかのチームのプールにあったが、何も実現しなかった。球団は彼の怪我の記録を知っており、誰も彼にチャンスを与えようとはしない」と報じている。 しかし世界最高峰のクラブで育ち、フランスで輝いた経験と実力は本物で、怪我を抱えた状態であってもその才能を欲するチームは存在するだろう。『Estadio Deportivo』によれば、スペイン2部のテネリフェがディアス獲得を画策しているという。 今やJもフィジカルコンタクトが緩いリーグではないが、ジョーカーとしてのディアスはどの相手にとっても厄介であるはずだ。今年の8月に31歳を迎えたアタッカーは、一線を退くには早すぎる。
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