夫は週5日外泊、会社では「子持ち様」と揶揄…やつれた35歳母が覚悟したこと
4月26日、SNS上で幼い子どもを持つ親を「子持ち様」と揶揄し、批判する声が高まっていると毎日新聞の記事が大きな話題となった。 【マンガ「離婚したいんだけど」職歴なし26歳・専業主婦が突然夫に別れを告げられ… 「「なんで私があなたの子どものために」 広がる「子持ち様」批判」(毎日新聞、2024年4月26日配信) 職場において、子供を理由にした早退や遅刻、当日欠勤などの皺寄せを、子供がいない人が被るのが不公平だという声がSNS に渦巻いているという。 この記事によれば、「子持ち様」という言葉が広がったきっかけとなったSNSの投稿は、「子持ち様が『お子が高熱』とか言ってまた急に仕事休んでる。部署全員の仕事が昨日の1.3倍くらいになった」だという。この場合、子育てのみならず、病気や介護、様々な要因で誰かが休むことを考えて、一人休んでも大丈夫な組織にすることがまず重要なことのはずだ。 SNSでは「子どもがいることを盾に何でも許されるだろうとしている人を“子持ち様”と呼ぶけど、そういうことがわかっている人は普通の子持ちだ」という声もあるが、記事に紹介された投稿と同様に「子持ち様」によって困ったという投稿もある。 そして、その「子持ち様」の多くは女性を示すことが多いようだ。 令和の今もなお、日本社会は「女性が家事と育児を担うもの」という意識が強い。多くの家庭で「母親が子供のために行動して当然だろう」と思われているのではないだろうか。それゆえに、子供の急な発熱などで仕事を休むのは主に母親だ。保育園などの「お熱が出ました。迎えに来てください」という連絡も、主に母親に入る。社会から「子持ち様」と非難されるのは、主に母親であることは想像に難くない。 厚生労働省の『2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況』を見ると、18歳未満の未婚の児童がいる世帯で母親が仕事をしている世帯の割合は年々上がっており、2004年は56.7%だったが、22年は75.7%に増えている。 「子持ち様」批判は、SNS上で今も続いている。それは子供を産みたくなる社会とはいえないのではないだろうか。 キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんは「子供が生まれたことで、育児負担の比重などで夫婦のパワーバランスが崩れ、関係が悪くなった結果、どちらかが浮気に走るケースが増えています」と語る。彼女は浮気調査に定評がある「リッツ横浜探偵社」の代表だ。 山村さんに依頼がくる相談の多くは「時代」を反映している。同じような悩みを抱える方々への問題解決のヒントも多くあるはずだ。個人が特定されないように配慮をしながら、家族の問題を浮き上がらせる連載「探偵が見た家族の連載」、今回山村さんのところに相談に来たのは、アパレル関連会社に勤務する紗矢香さん(35歳)。「家にも職場にも居場所がなくて、娘(2歳)を抱えて死のうと思うこともあります」と語る彼女に一体何があったのだろうか……。 ---------- 山村佳子 私立探偵、夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリング経験を持つ探偵として注目を集める。テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。 リッツ横浜探偵社:https://ritztantei.com/ ----------