どっちが燃えやすいか知ってる? バイクの燃料に使われるレギュラーとハイオク
レギュラーとハイオク、どっちが「燃えやすい」のか
ガソリンスタンドで売られているガソリンには、「レギュラー」と「ハイオク」の2種類があります。 【画像】レギュラーガソリンとハイオクガソリンの違いを画像で見る(10枚) バイクやクルマは車種ごとに、どちらの燃料を使用すれば良いかが定められており、必ず定められた油種を給油しなければなりません。その為、ハイオク指定のバイクに乗っている人の中には、レギュラーガソリンとの価格差を負担に感じているという人もいるのではないでしょうか。 ハイオクの方が値段が高く、なんとなく「いいもの」というイメージがありますが、実際にどのような違いがあるのかを理解している人は多くはないでしょう。
レギュラーガソリンとハイオクガソリンの違いは、ひとことで表すと「オクタン価」という数値の違い。もう少し噛み砕いた言葉で説明すると、「燃えやすさ」の違いということになります。 レギュラーガソリンは多くのバイクやスクーターで使用されているのに対し、ハイオクガソリンは一部の輸入車やスーパースポーツバイクにのみ使用されています。その為、高性能なバイクで使用されることが想定されるハイオクガソリンは、パワーを発揮しやすい、つまりよく燃えるガソリンなのではないかと思っている人も多いでしょう。 しかし、ハイオクガソリンはむしろ、レギュラーガソリンよりも燃えにくいガソリンとなっています。ここでいう燃えにくいとは、エンジン内での異常燃焼をする確率が低いということ。エンジンの燃焼室は非常に高温かつ高圧になるため、スパークプラグの着火とは異なるタイミングや場所で、勝手に発火してしまうことがあります。 スーパースポーツバイクやスポーツカーに採用されているエンジンは、より強いパワーを得るためにエンジンの圧縮比が高く設定されているケースが多いため、異常燃焼が発生しやすい環境であるといえます。そのため異常燃焼しにくいハイオクガソリンを使用しなければならないのです。 では、万が一レギュラーガソリンとハイオクガソリンを入れ間違えてしまった場合は、どうなるのでしょうか。