「行進練習の成果を」 盛岡大付、開会式リハ /岩手
<第91回センバツ> 23日に開幕する第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)の開会式リハーサルが22日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であった。2年ぶり5回目のセンバツ出場となる盛岡大付の選手たちは、入場行進のルートや整列の位置などを約1時間かけて確認し、本番に備えた。 【熱闘センバツ全31試合の写真特集】 選手たちは、日々の練習前に行進の練習をしてきた。掛け声を担当する石井駿大朗選手(2年)は「きょう突然、掛け声をやるよう言われた。本番では一番良い行進と一番良い掛け声を見せたい」。及川温大主将(3年)は「毎日やってきた成果を見せたい」と意気込んだ。 盛岡大付は、大会第3日の25日第2試合(午前11時半開始予定)で石岡一(茨城)と対戦する。【日向米華】 ◇笑顔でチーム支え マネジャーの中屋敷さん 22日にあったセンバツの開会式リハーサルの入場行進。少し緊張した面持ちで「盛岡大付」と書かれたプラカードを掲げたマネジャーの中屋敷彩音さん(3年)は「本番は堂々と先頭を歩きたい」と意気込みを語った。 父敏晃さん(41)は盛岡大付の卒業生で、関口清治監督(41)の同級生。その縁で小さい頃から家族と球場まで出かけて野球部を応援するうち「一つのボールに全力で向かっていく姿に胸を打たれ」、野球部のマネジャーを志すようになった。中学3年の秋、関口監督の自宅を訪ねて決意を伝えた際、「女子高生らしいことはできないが、大丈夫か?」と問われても、揺らぐことはなかった。 盛岡大付では授業が終わると、学校から離れた野球部のグラウンドへ自転車で移動。平日は食事トレーニング用のおにぎりを多い時で200個作る。他にも、来客対応や選手へのプロテインの用意、応接室の掃除など仕事は尽きない。部員とは違い、雫石町の自宅から電車で通っているため、帰宅が午後11時半過ぎになることも。体力的にきついことも多いが、「自分らしい笑顔」を心がけ、チームを支え続けている。 体育祭で野球部クラスが作成したTシャツには、部員の名前とともに「彩音」の文字が記されている。今では家族のような存在になった仲間を「甲子園のスタンドから、声いっぱいに応援したい」。【日向米華】 ……………………………………………………………………………………………………… ◇おことわり 第91回選抜高校野球大会に出場する選手の学年は、新学年表記とします。