“流血のマドンナ”と呼ばれた頃のファイトスタイルで挑むという鈴木

　2024年4月27日（土）東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT vol.2』にて、KNOCK OUTに初出場する鈴木万李弥（クロスポイント吉祥寺）が公開練習を行った。 【写真】対戦相手の写真を手にする鈴木 　鈴木は重いパンチをミットに叩き込み、持ち前のパワーを発揮。「ジムを移籍して、雰囲気から全然違くて最初は戸惑った部分はあるけれど、会長も真面目にやっている選手には優しいので、ミットもめっちゃ持ってもらっていてテクニックとかはだいぶ変わりました。気持ちは元々前のジムで鍛えあげられたので、そこである程度勝ててもテクニックがないと勝てないし、細かいテクニックを教わって。周りにはたくさん王者がいるので刺激になりますし、そいういうところが成長していると思います」と、成長を感じているとする。 　対戦相手は、当初ミネルヴァ認定スーパーバンタム級王者・浅井春香 (フリー）に決まっていたが、浅井の負傷欠場により前ミネルヴァスーパーフライ級王者で現1位のNA☆NA(エスジム)に変更となった。 　NA☆NAは2022年6月にIMARIとミネルヴァスーパーフライ級王座決定戦を争い、判定勝ちで王座に就いたが11月の初防衛戦でARINAに奪われた。王座返り咲きを目指して4月14日に同王座決定戦に臨んだが、体重超過で試合には勝利したものの王座には就けなかった。戦績は9勝5敗2分。 「最近活躍されていて実力のある選手だと思います。急遽のオファーでも受けてくれるところは、やはり元チャンピオンだなと。NA☆NA選手は4月14日に試合をしていて、自分だったらやりたくないのですが、受けてくれたということは私に勝つ自信があるからオファーを受けたのかなと。ガンガン来るタイプの選手で、自分はそういう選手とは噛み合うと思うのでやりやすいです。相手が変わってもやることは変わりません」と鈴木。 「試合を見ていて自分と似ているなと思います。身長も一緒なので」とし、「自分の持ち味、自信とか、最近強い相手とやってきたのはあるけれど初心に戻って自分本来の強さを出そうと思います」という。 　それは“流血のマドンナ”とのニックネームが付いた、荒々しく気持ちを全面に出すようなファイトスタイルのことか、と聞くと鈴木は頷いた。「流血のマドンナ、復活したいです」 　現在、KNOCK OUTの女子はぱんちゃん璃奈が看板選手として活躍しているが、「階級は違うので対戦することはないと思いますが、今後、KNOCK OUTが女子に力を入れていくようであれば私が頭一つ飛び抜けたいと思います」と、ぱんちゃんにも対抗意識を燃やしていた。