浜岡原発1、2号機の廃炉作業、国内初の原子炉解体へ 規制委が認可
原子力規制委員会は18日、中部電力浜岡原発1、2号機(静岡県)の廃炉に向けた原子炉本体の解体計画を認可した。国内の商業炉では、初めて原子炉本体の解体が始まることになる。 【写真】中部電力浜岡原発2号機で、原子炉格納容器内の作業環境を確認する原子力規制委員会の田中知委員(当時)ら=2024年6月14日、静岡県御前崎市、代表撮影 浜岡原発1号機(出力54万キロワット)は1976年、2号機(出力84万キロワット)は78年にそれぞれ運転を開始。ともに2009年1月に運転を終え、現在は廃炉作業が続いている。3号機(出力110万キロワット)と4号機(出力113.7万キロワット)は再稼働に向けた規制委の審査中だ。 廃炉作業は、(1)施設内の汚染状況の調査や除染、使用済み燃料の搬出(2)周辺設備などの解体(3)原子炉などの解体(4)建屋などの解体、の4段階の工程に分かれる。第2段階では、原子炉格納容器の下部にあるドーナツ状の「圧力抑制室」といった汚染の少ない周辺設備の解体が進められていた。
朝日新聞社