高卒直接MLB決断の“異例挑戦”に熱視線! 逸材・森井翔太郎に米放送局も報道「間違いなくポテンシャルを持った選手」
異例の挑戦にさっそく熱視線が注がれている。東京の難関進学校・桐朋高から高卒即MLB球団入りを決断した森井翔太郎だ。 【画像】押さえておきたい「2024ドラフトの目玉」たちを厳選! 注目選手のプレー写真&寸評を一挙紹介 投げては最速153キロ、打っては高校通算45発を誇る「投打二刀流」の逸材だった森井は、今秋のドラフトでも上位指名候補。NPBの複数球団からも調査されるタレントでもあった。 上位候補が「即MLB」を志すのは極めて異例。ゆえに10月7日にアスレチックス入りが有力と報道されると、米メディアでもニュースとしてピックアップされた。 米スポーツ専門局『NBC Sports Bay Area』は、日本国内での森井の動向報道を伝えた上で「才能ある二刀流でもあるモリイは複数のMLB球団から関心を集めている。彼が最終的な決断をしたかどうかは不明だが、少なくとも現時点でアスレチックスは、この高校3年生と契約するために好位置にいる」と指摘。さらに「モリイは間違いなく上位級のポテンシャルを持った選手だ」とも伝えている。 現在18歳の森井は、メジャー挑戦を本格的に目指すとなれば、いわゆる「外国人選手」となる。そのため、獲得球団は上限のある「インターナショナル・ボーナス・プール」の対象となる。 「インターナショナル・ボーナス・プール」とは、国外の若手選手と契約する際に設けられている契約金額の上限だ。戦力不均衡や必要以上の青田買いを防ぐルールである。現在の労使協定では、支払える金額は475万ドル(約5億4000万円)から575万ドル(約6億5550万円)に設定されており、球団がこの上限を超えた場合には罰金も含めたペナルティーが科される。 森井が仮にMLB球団と契約する際にも、このインターナショナル・ボーナス・プールからの支払いが必要になる。そして、契約球団傘下のマイナー組織でキャリアをスタートさせる見込みだ。 依然として、アスレチックス入りが決定になったというわけではない。だが、『NBC Sports Bay Area』が「もし、モリイと契約することになれば、国際的なプロスペクトの獲得戦略に弾みをつけることができるのは間違いない」と報じるように、今年18歳の日本人選手を巡る争奪戦は、日米両球界の育成事情にも影響することになっていきそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]