屏東産インドナツメ、日本に向け出荷へ 低温処理進む/台湾
(屏東中央社)南部・屏東県の低温物流用集荷場で、日本に向けて輸出される同県高樹郷産のインドナツメの低温処理が進められている。今月下旬に出荷され、東京・大田市場で販売される予定。今年の同県産インドナツメの輸出第1陣となる。県政府が11日、報道資料で明らかにした。 県によれば、県内では12月末から翌年の3月にかけて収穫期を迎える。栽培面積は527ヘクタールで、このうち320ヘクタールを高樹郷が占める。県内の生産量は全国2位を誇る。同県産インドナツメの昨年の輸出量は約226トン、輸出額は2600万台湾元(約1億2千万円)に上った。 県農業処によれば、県産インドナツメは長年、日本で好評を得てきたが、日本にインドナツメを輸出するためには植物検疫の条件となる低温処理を行う必要がある。低温処理では果実の中心部を1.2度以下で14日間維持することが求められる。検疫に合格して初めて日本への空輸が可能となる。 今回日本に輸出されるインドナツメは10日、集荷場に運ばれた。1.36トンが低温処理される。県によると、25日に出荷され、28日に大田市場に並ぶ予定だという。 県は、日本でのインドナツメの受容を促進し、販売経路の拡大を図りたいとしている。 (李卉婷/編集:名切千絵)