ことし1月から8月末までで神奈川県内で発生したSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺の被害総額が、前の年と同じ期間に比べ5倍以上の67億円を超えていることが県警の調べでわかりました。 神奈川県警のまとめによりますと、ことし8月末までに発生したSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺の認知件数は382件で、前の年の同じ期間と比べると、4倍以上に増加しています。 また、被害総額は約67億5700万円で、こちらも前の年の同じ期間と比べると、5倍以上に増加しています。 SNSなどで著名人らをかたり投資を勧めるSNS型投資詐欺は、20代から80代までと被害年齢は幅広く、男女ともに50代が最も多くなっています。 また、恋愛感情を抱かせるなどして金銭をだまし取るSNS型ロマンス詐欺は40代から70代までの男性の被害が多くみられます。 これらの詐欺は犯人と被害者が一度も顔をあわせることなく、SNS上で関係を深めた後、指定された口座に現金を振り込ませる手口が特徴です。 また、一件あたりの被害額も増加傾向にあり、ことし、小田原市の70代の男性はロマンス投資詐欺で合わせて約2億4000万円の被害にあいました。 県警は、SNS上で出会った人から「確実に利益がでる」「2人の将来のために貯蓄を」といった話が出たら注意し、不審な点を感じたら行動を起こす前に家族や警察に相談してほしいと呼びかけています。