築50年の雑居ビルが会場 日本を代表する美術家、小沢剛さん・飴屋法水さんが新作発表 大分・別府市
老朽化が進む大分県別府市の雑居ビルでアートイベントが11月から始まります。イベントに先駆けて日本を代表する美術家の制作風景を取材しました。 【写真を見る】築50年の雑居ビルが会場 日本を代表する美術家、小沢剛さん・飴屋法水さんが新作発表 大分・別府市 別府市の竹瓦温泉横にある築50年のビル。新しい活用方法を模索しようと始まるのがー (現代美術家・小沢剛さん)「2か月近く格闘してたんですけど、完全新作なので、ベテランアーティストなのに結構ドキドキでやっています」 11月2日から開催されるビルを使った展覧会。この日、展示のために作業を進めていたのは、日本を代表する現代美術家の小沢剛さんです。小沢さんは別府に住む様々な人たちから話をきいて、その取材をもとに今回、新作を作っています。 (小沢剛さん)「何も見ないで世界地図を描いてもらった。思い出して描く世界地図は全員違う。さらにそれを6つの大陸を切り取って1つの大陸にする」 ブルーシートは海をイメージ、混迷する世界を別府というフィルターを通して表現しています。 一方、2階と3階、屋上で展示を手がけるのは演出家の飴屋法水さんです。長いもので20年も使われていなかった部屋を解体し、建物の変わりゆく様を表現しています。 (演出家・飴屋法水さん)「人間が建物とか部屋とかを必要として暮らすときにどういったことが必要かなどを感じられるようにしている」 老朽化が進みゆくゆくは建て替えとなる会場のビル。芸術文化を通して地域の新たな交流の場として、今回展覧会が開かれることになりました。 (小沢剛さん)「決して僕の作るものって誰でも分かりやすいとかは全然思ってないが、少しだけ勇気をもって来ればいいのかなと思う」 展覧会「NEW SEKIYA(仮)」は11月2日から17日まで、別府市元町の関屋ビルで開催されます。
大分放送