異例出世が話題でも「水卜アナに憧れない若手」意外と多いのはなぜか
だが、局アナともなればその評価の理由は関心事であり、特にアナウンサー志望にとっては自分の人生を左右しかねない、気になる基準である。その評価を番組への露出量などから勘ぐるしかない。 そして、アナウンサー試験を受験する彼女たちは、ルックスが選抜の重要な要素になっていることを、日々の選考などを通して、身をもって感じている立場でもある。だが、そんな彼女たちは、入社後は必ずしもルックスで出世するわけではないことを感じ取ったようだ。派手じゃないほうが視聴者に受け入れられるケースもある。
つまり、ルックスが重要な要素となっている選抜を経たあとに、今度はその戦いの勝者たちでルックスだけが絶対的な基準ではない戦いを繰り広げることになりそう――。それは、ある人にとっては希望であり、ある人にとっては絶望かもしれないが、少なくとも想像のつかないもの・不可解なものではあるだろう。 ■彼女たちを待ち受ける「予想外のハードル」 他にはこんな意見もあった。 「オードリーの若林にどうやったらハマるかとか、想像のしようがなくないですか?」
たしかに、水卜麻美には芸人をはじめ、番組内で芸能人とうまくコミュニケーションを取っている印象がある。その筆頭がオードリーの若林正恭で、2人は今年の3月まで『午前0時の森』(月曜日と火曜日でMCを変えて放送)で共演。2人の出演曜日は、『おかえり、こっち側の集い』という企画になった。 簡単に言えば、キラキラしているとされる陽キャを“あっち側”と区分し、その反対にいる陰キャ的な人や、他人からすると「小さい」と思われるようなことを気にしすぎてしまう人を“こっち側”とする企画だ。
番組で水卜は、“こっち側”のアナウンサーとして登場。他人の言動に過密にレーダーを張ることで知られる若林に、「自分と同じ側である」という認識をさせるに至っていた。 女子アナは“あっち側”にされがちな職種だ。 水卜が学生時代にミスキャンパスのような目立った経歴がないことは後述するが、それを抜きにしても、前述の若林や、恵まれた側への嫉妬心を芸風のひとつにしてきた南海キャンディーズの山里亮太らの、“人を見る目”をくぐり抜け、“こっち側”認定されたのは特筆に値するだろう。