『原神』なぜもっと早く始めなかったのか…後悔すら感じる、冒険者の飽くなき探求心を満たしてくれるオープンワールドRPG【夏のおすすめゲームレビュー】
ファミ通の編集者が2024年夏のおすすめゲームを語る連載企画。今回紹介するゲームは、オープンワールドRPG『原神』です。 【記事の画像(1枚)を見る】 ※本企画は、週刊ファミ通2024年6月20日号(No.1852/2024年6月6日発売)の特集“編集者38人それぞれが選ぶいまオススメしたい38のゲーム”をWeb用に調整したものです。 キントキのおすすめゲーム 『原神』 対応ハード:Nintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、PC、スマートフォン(iOS、Android)発売日:2020年9月28日配信 ※メーカー:COGNOSPHERE価格:基本プレイ無料(アイテム課金制)『原神』公式サイト ※PS5版は2021年4月28日配信、Nintendo Switch版は配信日未定 【こんなところがおすすめ】: 全キャラクターに活躍の機会がある完璧なゲーム調整ユーザーの想像を裏切り続ける壮大なストーリー本筋だけに留まらない広大な世界背景 飽くなき探求心を満たし続ける無限大の可能性 リリースから1年ほど経ったころ、友人の誘いで『原神』をプレイ。そこからプレイしていけばいくほど「なぜもっと早く始めなかったのか!」と空白の1年を恨みました。それほどに衝撃を受けた作品です。 キャラクターはそれぞれが個性的な戦闘スタイルや能力を持つため、誰を操作しても違うプレイフィールが得られるのも魅力ですが、さらにそこに『原神』特有の“元素反応”という属性をかけ合わせてさまざまな効果を生む独自システムが加わると、戦略の幅が広がってアクションがよりおもしろくなるんです。 また、強いキャラクターではなく、推しキャラで完全攻略ができるのもひとつの魅力! やろうと思えばどのキャラクターでも高難度コンテンツをクリアーできてしまうので、推しをずっと大事にしていけるんですよね。……これって、完璧なゲーム調整だと思いませんか? そして、『原神』で忘れてはいけないのがストーリー。これがまためちゃくちゃおもしろいんですよ! 『原神』では、行方不明になった兄妹を捜しながら世界に隠された真実に迫るストーリーが紡がれるのですが、その中に伏線が数多く作られ、見事に回収されていく様は必見。また、そこから生まれるラストの大どんでん返しも! ユーザーの想像をいい意味で裏切ってくる壮大なストーリーは、ぜひ一度でも触れてみていただきたい要素です! これだけでも文句なしの王道RPGですが、個人的に『原神』のおもしろさが詰まっていると思っているのが“世界任務”と呼ばれる、ほかのゲームでいう“サブクエスト”にあたる要素にあると思っています。 “世界任務”はただ人助けをして報酬をもらうだけの一般的なサブクエストではなく、本筋の裏で活躍する者や事件へ介入していくことで、『原神』世界全体の歴史の枝葉を形作るコンテンツになっているんです。これによって『原神』の世界がさらに深堀りされていくので、本当におもしろい! ただのモブキャラクターだと思った人が主人公や国を影から支える人物であったり、はたまた歌劇のようにくり広げられる展開が国の存亡をかけた大きな事件の一端であったり。“世界任務”で見られる一幕は本筋に負けず劣らずの魅力と重要性を秘めた“もうひとつの『原神』”なのです! それがあらゆるところに仕込まれ、そしてそれぞれがリンクしていくのを感じる瞬間の興奮たるや。冒険者の飽くなき探求心を満たしてくれる、控えめに言って“最高のRPG”だと心の底からオススメします!