【県2区】 鈴木さん・盛大な拍手、安堵の表情 　開票状況を見守る会場に歓声が湧き起こった。午後8時の投票終了直後、鈴木憲和さん（42）の当選確実の速報が流れた。盛大な拍手に迎えられて会場入りした鈴木さんは安堵（あんど）の表情を見せた。 　5回目の当選を決めた鈴木さんは、集まった支持者を前に「良い風の中での戦いではなかった」と述べた。それでも厚い支援を受け「地元でずっと支えてくれる皆さんの温かさを改めて感じた」とかみしめるように話した。今後の目標については「現場を大切に一歩一歩やっていく」と語り、厳しい選挙を戦ってきた支持者と喜びを分かち合った。 　支援する首長らを代表して、内谷重治長井市長が「災害が起きるたびに、住民の声に耳を傾けてくれた頼りになる（農水）副大臣。日本を耕す大きな政治家に成長してほしい」とさらなる飛躍を期待した。 菊池さん・比例復活、歓声上がる 　菊池大二郎さん（42）は小選挙区で敗れたものの、投開票日から日をまたいだ28日午前0時半ごろに比例東北ブロックでの復活当選を確実にした。吉報を待ちに待った支援者からは「おめでとう」と歓声が上がり、大きな拍手に包まれた。初の国政に挑む菊池さんは、やや緊張した面持ちで「皆さんのおかげで支援の輪が広がった。地域目線で活動していく」と決意を口にした。

　出馬表明から公示まで約3週間の超短期決戦を振り返り「今の政治に対する不信感から党への期待が生まれた。地域の声をしっかり届ける」と語った。選対本部長の舟山康江参院議員は「勇気と情熱を持って挑んでくれた結果。みんなでつかんだ勝利」と喜んだ。 二藤部さん、敗戦も「手応え」 　二藤部冬馬さん（42）は、大石田町内の事務所兼自宅で、テレビやネットの選挙速報を県内外の支援者と一緒に見守った。小選挙区での敗戦には「責任を感じている」としながらも、「選挙戦では党が掲げる経済政策を訴え続け、日増しに有権者の反応が良くなり手応えを感じている」と述べた。引き続き、比例代表東北ブロックの状況を注視し、議席獲得に望みをつないでいた。 岩本さん、頭下げ「力不足」 　「残念な結果で、候補者の力不足」。米沢市内の事務所で支持者と開票結果を見守っていた岩本康嗣さん（59）は他候補当確の一報を受け、深く頭を下げ、敗戦の弁を述べた。事務所にいた支援者からは落胆の声が漏れた。岩本さんは「訴えた公約は、今後も実現に向けて努力する」と語ると、支援者からは「本当にお疲れさまでした」と拍手とともに、ねぎらいの言葉が送られた。