豪雪地の牧場に漂う白い息 寒さに強い牛は元気いっぱい
冷え込みが厳しさを増し、豪雪地帯の木島平村上木島では9日、氷点下10度を下回った。村内にある中沢牧場では、牛が吐く白い息がもくもくと漂っていた。 【写真】高原の滝、まるで墨絵
牧場では220頭のホルスタインと10頭の和牛を飼育している。朝方に搾乳を終えた牛は餌を頬張りながら、しきりに息を漏らした。 場長の水上清治さん(42)によると、牛は体温が38~39度で人間より2度ほど平熱が高い。「暑さには弱いが、寒さには強い。朝晩元気に餌を食べて、口と鼻からたっぷり白い息を吐いてます」 冬は搾った牛乳の脂肪分が高く、濃い味わいになるという。1日3500キロほどを農協に出荷している。(いなづか弘樹)