ゾウさん専用の体重計、徳山動物園に 「スッと歩いてパッと載れる」
ゾウさん、安心して体重を測ってね――。徳山動物園(山口県周南市)が飼育する2頭のスリランカゾウ専用の体重計が1日、園にプレゼントされた。これまでは大型車用の重量計を使い、ゾウは2本脚でバランスを取りながら測定していた。 【写真】寄贈された体重計に載るスリランカゾウのミリンダ=2024年11月1日午前10時31分、山口県周南市徳山、三沢敦撮影 計量器の修理・販売をする「徳山計量器」(周南市)が計量器メーカーとともに体重計を製作した。ゾウが3畳ほどの鉄製の体重計に載るだけで、体重を測れる。 園によると、スリランカゾウのミリンダ(オス)とナマリー(メス)が来園した2013年以降、新しい体重計が届くまでは、大型車両用の重量計「ロードメーター」2台で測っていた。人間が使うヘルスメーターとほぼ同じ大きさで、タイヤを載せて車両の重さを量る仕組み。2頭はトレーニングの結果、器用にバランスを取りながら、重量計の上に立てるようになったという。 同社の水戸弘和社長が計測の様子を園のSNSで知り、「大変そうだ。なんとかしてあげたい」と思い立ったという。この日の寄贈式で、水戸社長は「ゾウさんにとっても、スッと歩いてパッと載れる方がうれしいはず。私たちの体重計がゾウの健康管理に役立てばうれしい」と話した。(三沢敦)
朝日新聞社