【追悼】初代タイガーマスクが盟友・小林邦昭さんへの思いを語る
「青春を共有した戦友であり、最高のライバル」
新日本プロレス道場長を務めた元プロレスラー小林邦昭さんの訃報を受け、初代タイガーマスクこと佐山サトル氏が深い哀悼の意を表した。 【写真】初代タイガーマスクと小林邦昭の2ショット 佐山氏と小林さんは、リング上で数々の名勝負を繰り広げ、共にプロレス界を支えた戦友である。 佐山氏は、小林さんの訃報を聞いた際の心情を次のように述べている。「今朝、電話が鳴り響いた時、嫌な予感がしました。体調が良くないのは、二週間前に話した時の声で感じていました」。 当時の電話で、小林さんは「俺達、良い試合をしたなあ」と話し出したという。 佐山氏は、タイガーマスクとしての試合を振り返っているのかと思い出話をしたが、小林さんは若手時代のことを淡々と話し続けた。 「その話し方が、何か意味深げで印象に残っています」と佐山氏は語る。 電話は5分ほどで終わり、小林さんの声に疲れが見え始めたため、佐山氏は「元気になってメシに行こう!それじゃ元気で!」と言葉を交わして電話を切った。 その時は、また会えると信じていた。 しかし、3日前に電話をかけた際、返信がなかったことから不安が募り、ついに小林さんの死が伝えられたという。 四代目タイガーマスクからの連絡で、佐山氏は「体が沈み込むのを感じました」と振り返る。 小林邦昭さんとは、「青春を共有した戦友であり、最高のライバル」とも語る佐山氏。 共にリングで汗を流し、時には激闘を繰り広げながらも、深い絆で結ばれた関係だった。 「思い出は沢山、沢山あります」と述懐する佐山氏は、最後に「小林さん、有難う御座いました」と感謝の言葉でメッセージを締めくくった。 初代タイガーマスクと小林邦昭の対戦は、プロレスファンの間で伝説となっており、そのライバル関係は今もなお語り継がれている。
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