東京"港区"の平均的な分譲マンションはいくらで購入できる?「1億円超え」があたりまえですか?
東京都港区は、都内のなかでも「特に裕福な家庭が住居を持つエリア」というイメージがあるかもしれません。 実際、東京都財務局が公表した令和6年における東京都の地価公示が高い地点を示したランキング(住宅地)では、上位10地点のうち港区の地点が5つもランクインしています。 今回のケースでは港区で分譲マンションを購入することを検討しているようですが、港区の高級なイメージを踏まえると、かなりの金額に達することが想定されるかもしれません。 本記事では、港区の平均的な分譲マンションの価格について解説します。 ▼アパートの1階と2階で「家賃」はどれだけ変わる? 1階暮らしのメリット・デメリットも紹介
港区とほかの区の新築マンション価格を比較
株式会社LIFULLが行った調査によると、2023年1月~5月の東京23区の新築マンションの平均価格および平均平方メートル単価は、表1の通りです。 表1
出典:株式会社LIFULL「LIFULL HOME’Sが東京23区の新築マンション平均価格を区単位で調査」を基に筆者作成 上記より、港区が群を抜いて高いことが分かります。ただし平方メートル単価については千代田区や新宿区よりも安いため、これら2区よりも1戸あたりの面積が広いゆえに、相対的に価格が上がっているとも考えられます。
港区分譲マンションの築年数別平均価格
続いて中古マンションの価格相場を築年数別に見ていきましょう。株式会社LIFULLの調査によると、港区の中古マンション価格相場は表2の通りです(2024年7月~9月対象)。 表2
出典:株式会社LIFULL「東京都港区の中古マンション価格相場情報」を基に筆者作成 築20年以上のマンションとなると1億円を切りますが、築年数が浅い物件については、1億円を大きく超える価格です。
港区分譲マンションの成約価格例
ある不動産調査にて2024年10月時点で1年以内に成約した「築年数5年以内および築20年超の分譲マンション成約価格」を見たところ、ワンルームから3LDKまで、どの間取りにおいても1億円以上の値がついた物件がありました。物件によっては10億円もの価格で取引されたケースもありました。 基本的には間取りが大きくなるほど、価格は高くなる傾向にあることが分かります。 ■東京都の中古マンション相場は高騰している 国土交通大臣指定 公益財団法人 東日本不動産流通機構 REINS TOWERの発表によると、東京都全体の中古マンション成約価格は高騰傾向にあります。2014年から2023年までの価格推移は以下の通りです。 2014年:3347万円 2015年:3560万円 2016年:3769万円 2017年:3935万円 2018年:4136万円 2019年:4279万円 2020年:4512万円 2021年:4879万円 2022年:5333万円 2023年:5678万円 東京都全体でも高騰していることから、港区のマンションも以前と比較して価格が高くなってきている可能性があります。 港区でマンション購入を検討していて、少しでも手頃なマンションを買いたいと思っている人は、築年数が古めの物件や間取りが多少狭い物件などを探すと、1億円を下回る価格で候補が見つかるかもしれません。
港区の分譲マンションの平均価格は1億円前後
港区の分譲マンションの平均価格は、築年数などによって異なりますが、1億円前後であるケースが多いようです。ただし個々の物件により状況は異なるため、1億円以内で購入できる可能性も十分あります。 出典 株式会社LIFULL LIFULL LIFULL HOME’Sが東京23区の新築マンション平均価格を区単位で調査 東京都港区の中古マンション価格相場情報 国土交通大臣指定 公益財団法人 東日本不動産流通機構 REINS TOWER 表1-② 中古マンションの基本指標[東京都]( 4ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部