電気代の8%も占めるって知ってた?「PCの消費電力を抑える」8つの方法
PCの電力モードによる違い
PCには節電のための機能が備わっています。毎回の起動時間が気になるなら、電源を落とすのではなくスリープモードや休止状態を使うといいでしょう。 スリープモードは、サスペンドモードとも呼ばれ、コンピュータを低消費電力の状態に維持します。 現在開かれている文書やアプリケーションのデータはRAMに保存されるので、データが失われることはりませんし、再起動も迅速です。 一方で、ディスプレイ、ストレージ、周辺機器などのコンポーネントへの電力はカットされます。 休止状態ではRAMへの電力もカットされ、現在の状態に関するデータはRAMではなくストレージに保存されます。 つまりコンピュータは電源オフと同じ状態であり、電力を消費しません。それでも、電源を入れると前の状態を覚えておいてくれるので便利です。 ちょっとした休憩には、スリープモードがオススメです。休止状態は、一晩コンピュータを離れるときなどに使うといいでしょう。Windows10はデフォルトで休止状態が表示されませんが、手動でスタートメニューに追加することが可能です。
パーツ別の電力消費量
コンピュータの実際の消費電力は、どんな部品を内蔵しているかによって変わります。 ハイエンドのゲーム用デスクトップのように、複数のグラフィックカード(GPU)が組み込まれたマシンの場合、比較的部品が少ない低電力マシンよりもずっと多くの電力を消費します。 しかし、新しくて高性能のハードウェアが、必ずしも古くて性能の低いものより多くの電力を消費するわけではありません。ハードウェアメーカーにとって電力効率は大きな課題であり、各社しのぎを削って省エネに取り組んでいるのです。 そのため、旧式のプロセッサに比べて、新しいプロセッサのほうが消費電力が低いことはままあります。 一般的に、コンピュータの消費電力の大半を占めるのがプロセッサとグラフィックカードです。マザーボードと電源も電力を取りますが、ほかのコンポーネントに電力を橋渡しする役割なので、これらの電力消費を気にする必要はありません。 そのほか、RAM、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、ファン、ケース照明、光ドライブなどのコンポーネントも電力を消費しますが、大した量ではありません。キーボードやマウスといった周辺機器も、一般的に消費電力が0.5W未満と低いため、気に留める必要はありません。 以下に、各コンポーネントの消費電力をざっくりと示します。 CPU:55~150W GPU:25~350W 光ドライブ:15~27W HDD:0.7~9W RAM:2~5.5W ケースファン:0.6~6W SSD:0.6~3W その他のハードウェアコンポーネント:不明 次のコンポーネントは、取得した電力を他の部品へと引き継ぎます。 電源(PSU):130~600W マザーボード:25~100W 参考までに、Centre for Sustainable Energyによると、オーブンの消費電力は1000W、掃除機は500~1200W、ゲーム機は45~90Wです。